前例がない!協力隊50年の歴史で初のトランスジェンダー隊員?ジャンの自己紹介
2016/09/14
こんにちは。今回は初めましてということで、パイオニアメンバー、ジャンの自己紹介です。
海外×LGBT=パイオニア情報サイトの執筆者の一人であり、Twitterの中のパイオニア、ジャンの自己紹介をさせて頂きます。
前例がない青年海外協力隊のジャンのざっくり概略
ジャン:Jan
性別違和(性同一性障害)のFTM(Female to Male)。ジャンはフィリピン留学中のイングリッシュネーム。純日本人(略して純ジャパ)です。しょうゆ顔だよ。
生まれは女性ですが、普段はほぼほぼ男性として生活中。治療はホルモン治療のみしていましたが現在中断していて女体化の日々です。なぜ中断しているかはいつかお話します。うふふ。
大学卒業直前の大学院入試に失敗し、卒業後はそのまま派遣社員へ。高校生の頃から国際協力師を目指していたので、働きながら青年海外協力隊を受験。
国際協力師とはNPO法人・宇宙船地球号が2005年ごろから提唱しだした新しい職業人の概念である。生活するのに十分な給料をもらいプロとして国際協力を持続的に行っている人々を指す。
山本敏晴のブログ : 国際協力師とは より引用
文系出身、資格なし、社会人経験0の僕ですが、なんとか合格し、平成28年度から途上国に派遣される予定です。美味いものと楽しい事と旅と読書が好きな24歳でございます。
※僕は手前の両手を広げている少年です。嘘です。ジャンは純日本人(略して純ジャパ)です。写ってません、僕は死にましぇん、あなたが好きだから。
LGBTとしてのジャンは唯一無二
大学生時代には1年間休学してバックパッカー旅をしていました。国際協力師を目指す以上、自分の目で世界の現状を見たい、と思ったからです。21歳の頃でした。当時は自分のセクシャリティをすでにカミングアウトしていましたが、なんとなく自分の問題に向き合っているようで向き合っていませんでした。
旅に出てわかったこと。それは、世界のどこに行っても自分と道連れで自分の性別からも逃げられない、ということです。どこに行っても「あなたは男?女?」と聞かれ、南アフリカでも「お前はレズビアンなのか?」と聞かれました。性別とは、どこでも、いつの時代でも問われることなのだと痛感しました。
そして旅の途中、バングラデシュでゲイの活動家に出会います。
「あなたが社会に対して求めることがあるなら、何かを変えたいのなら、仲間を作って力を合わせて、大きな力を持つこと。」
これを言われた僕は、それまで遠ざけていたLGBTの問題に積極的にかかわるようになりました。帰国後は大学のLGBTサークルに関わり、大学・専門学校の授業や教育委員会での人権勉強会など、様々な場所で当事者としての経験を話すようになりました。
※写真の一番手前で熱心に話を聞いて下さるロングヘアーの彼女が私です。嘘です。
日本のLGBT情報に関して最近思うこと
昨今、世界的にLGBTは流行しています。僕は性同一性障害のFTMですが、それは僕の職業でも、僕を表す言葉でもありません。ぶっちゃけただの性別です。ジャンという人間の1要素にすぎません。日常生活ではもはやカミングアウトもしないことが多いです(男性だと思われているため)。
LGBT全体がなんとなく世間に受け入れられようとしている。それは良しとしましょう。しかし問題はその先です。LGBTが当たり前になったとき、あなたには何が残るのか?ということです。
FTMに関して言えば、ホルモン注射、性別適合手術、男性の戸籍取得がゴールになっている人がいます。それはそれでアリでしょう。しかし、あなたは男性の戸籍を手に入れたその後、何をするのでしょう?性別適合手術やホルモン注射はあくまで手段であり、目的ではないはずです。ですので、当サイトではLGBTとして、というよりは1人の人間として人生を楽しむにはどんな方法があるか?そんな情報を純ジャパのジャンが発信していけたらと思っています。
それでは、今後とも宜しくお願い致します!
次回は、バンクーバー、カナダ、ニュージーランドからこんばんは!パイオニア発案者ヒロトさんです!なんだか海外×LGBT=パイオニアでの抱負を語るようです〜お楽しみに!