「私にはママが二人いるの。」同性婚が可決している国の在住者が考えるLGBT当事者家族の在り方で大切にすべきLGBT近親者の存在

2016/07/31

パイオニアに新メンバー「顔がみえる安心広告塔 あさひ」が加入し、有難い事に、ジャンのお友達様企画のLGBTパレード記事を書かせて頂いたり、立ち上げ1ヶ月で急激に前へ進んでいるパイオニアです。お陰様で、アンケートも着々とご回答頂き、「九州で何かしてほしい!」という頂いたアイデアを貴重なご意見として今後の事業方針に取り入れようとしているヒロトです。

え?久々にパイオニアみた?まずはさらっと3分、復習してみましょう!

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さぁ、今日は、もう時代はLGBT当事者認知ではなく、更なる次のステップ、LGBT当事者の家族、そうLGBT当事者と関わる人の在り方について考えさせられている事を同性結婚が可決されている国で在住しているヒロトの私生活から読み解いていきます。

きっかけはそう、あの一言だった。

「私にはママが二人いるの。」LGBT当事者の家族の在り方で大切なのはもはやLGBT当事者ではない?

私は以前もお話した通り、現在、海外で愛するパートナーと一軒家で暮らしています。

「LGBT当事者?尚更、良いじゃん。」カミングアウトは自己紹介。日本社会から逃げてきたLGBT当事者の私が海外存在意義を感じた言葉とは?

上の記事でも登場した家のオーナーさん。私の家と土地はオーナーさんの所有物です。オーナーさんが家を建て、私たちは家を借りて=借家として暮らしています。オーナーさんは私の事を「He(彼)」と呼んでくれます。バンクーバー、カナダ勤務時はオール日本語環境だったため、She(彼女)とかHe(彼)とか気にならなかったのですが、なんせクライストチャーチ、ニュージーランドは日本人が少ない(銀行も語学学校にも日本人担当の人がいない笑)ため、とにかく英語を使います。初めての語学留学には本当におすすめの都市。オーナーさんの旦那さんはスイス人。そこで二人の共通言語はドイツ語なんですが、私たちの前では英語を共通語として話してくれます。て、事はオーナーさんはトリリンガル?トリンドル?

「私は家にお母さんが二人いるのよ。」その時、周囲の反応は?

私の事を何もかも知っているオーナーさん。そんなオーナーさんの家に2週間に1度家賃を支払いに参ります。今ではネットバンキングが主流なんですが、私たちは直接会って最近どう?というスモールトークこそ信頼関係の築きという事が分かっているため、私とパートナーは直接会いにいきます。もちろん、オーナーさんの明るさや前向きさが好きで、オーナーさんにあいたいという気持ちがあるからこそなんですが。

いつも通り家賃を届けに行って、オーナーさんのおもてなしを受けていると、さらっと、オーナーさんはとある話をし始めました。

ある日、娘の友達が私(オーナー)の家に遊びに来た。その子は娘ととにかく仲が良い子。そして、その子とたわいもない話をして、家族の事を話している時に、彼女が私に言ったの。「私にはお母さんが二人いるのよ。」て。

LGBT当事者ではなく、LGBT近親者の想いとは?

その時、彼女は何も恥じらいもなく、むしろ誇らしい気持ちで言っているようにみえたの。お母さんが2人いるの!その時の顔の輝き。その輝きから、「素敵!」と、純粋に思ったの。

今まで、私はLGBT当事者である自分が不当な扱いを受け続けてきた事が苦痛で、最終的には日本を変えるのではなく、愛する彼女と幸せになるために自分の「手術をしたい」という想いを「愛する人との時間に使いたい」と変え、同性婚可決の国へ渡航しました。

「男でも女でもないヒロトという人が好き。」だから手術じゃなくて海外移民という道を選ぶ。全ては彼女の夢「お母さんになる事」を叶えるために

今、振り返るとLGBT当事者の認知や住みやすさしか考えておらず、LGBT近親者の想いに目を向ける事がありませんでした。そんな時に、「私にはママが二人いるの。」とさらっと恥じらいもなく言ったオーナーさんの娘さんのお友達の話を聞いて、LGBT当事者である自分の近親者の想いこそ大切にしていく必要があると感じました。

きっと、二人のママはいっぱい子供に真っ直ぐな愛を注いできたから、彼女も真っ直ぐに生き続けているのだ。きっと、二人のママが凛々しく生きているから、彼女もたくましく育ったんだ。そして、二人のママが自分たちが幸せ!て心から思っているから、子供も本当に幸せ!て思えるのだろう。

LGBT当事者ではなく、LGBT近親者の想いと寄り添える事が3年後のLGBTの幸せ実現化に繋がる

以前、3年後のLGBT業界について私見を書き綴りました。同性婚が既に可決されている国に在住している私だからこそ、出来る事。LGBT当事者、日本人の私じゃないと出来ない事。

3年後のLGBT業界を見据えていますか?現在のLGBTの活動から3年後に何が必要とされ、求められるかを考えてみた

あくまでも、私の考えですが、LGBT当事者の認知より、近親者がどう思うか?ていう所にどれだけ自分(LGBT当事者)が逃げずに立ち向き合えられるかだと思います。人はそれを勇気と呼ぶのでしょうが、私は、近親者(結婚をする予定で配偶者と考える愛するパートナー)がLGBTと自分は無関係だと考えている事に気付いています。彼女は性別では男が好きで、私の事を彼氏として愛してくれています。それに私も嬉しく思っています。心は男で身体は女性だが、それでも「イケメン」とか、「男脳」とか彼氏として扱ってくれます。そんな彼女にLGBTで一緒に何か行動をしようかなとなった時に、「私はどんなカテゴリーなの?」と彼女自身、私を男だとみているからこそ、ヒロトの彼女としている、いたいからこそLGBTと自分はどこか違うと考えている所があります。

これは非常に難しい問題です。私を男として愛している異性愛者の彼女をLGBTの枠に無理やりねじ込める事は出来ず、男として私をみているからこそ彼女は両性愛者でもなく、普通の異性愛者なのです。

LGBT近親者とLGBT近親者の近親者の想いを逃げずに受け止められるか?

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結局、私の言っている事は私と愛するパートナーの間柄で成り立つ考え方で世間には通用しません。「ヒロトじゃなくて、ヒロトのパートナーに興味があるんだけど、彼女はレズビアンて事?」今まで、会う人でもう二度とあいたくないなぁと思う人が初対面で聞いてくる質問、第1位。

私の彼女はレズビアンではない。私の事を男としてみて付き合っているから彼女は男が好きな異性愛者だよ。この説明でより相手はちんぷんかんぷんなわけで、「じゃあヒロトは手術すれば彼女は幸せなのか?」周りの声にまどわされると自分を見失いそうになります。

どれだけ身体は女、心は男の名探偵ヒロトを周りに紹介しても愛するパートナーの近親者の反応は?

結局、一緒にいれば結婚というワードが出てくるわけで、この題材はたっぷり尺をとって取り扱わないといけない取り扱い危険物なんで、今日は書きませんが、LGBT近親者の近親者、ようは愛するパートナーのご両親からしたら「???」という私はこの世で未確認飛行物体(飛行はしていない)UFOなわけですよ!存在している?え?身体は女だけど、男として生きている、、、?

だから私は二人のムービー(ドキュメンタリー)をつくっています。百聞は一見にしかず!ですからね。こういう存在ですと直接ではなく、間接的にメディアを通してみたほうが説得力があるから。それでも、結婚は、、、というかあまり表沙汰にせず、静かに生きてほしいという、LGBT当事者の近親者の近親者の想いがあって、その想いと逃げずに向き合ったり、向き合い方にもよるけど、彼女自身の想いと寄り添っていく事が、LGBT当事者が幸せになる道の実現化に大きく関わっていくと想います。

まとめ

昨今の日本LGBT業界や団体は、精神的豊かさを求めすぎて、社会的認知や承認をどこまで広げていけるかが課題と思われているかもしれませんが、私はそうとは思っていません。これはきちんとした根拠があるので、講演会でお伝えします。

今回の考え方は、日本人である故、KY(空気読む)をしすぎて及んだ事かもしれないですが、やっぱり「ママが二人いるの。」と誇らしい想いで伝えていける子供を育てていくにはLGBT当事者の自分という存在だけではどうしようも出来ません。LGBT当事者の自分を周りにただ認めてもらった所で、なにも解決ゾロリではないのです。むしろ、解決ドロリです。本当にLGBT業界の幸せ実現化を行うには?向き合っていくには、LGBT当事者ではなく、LGBT近親者、そのまた近親者の声こそ重宝し耳を傾ける必要があると感じます。

愛するパートナーがどうしたいか?子供を育てていく事を考えられるか。LGBTと自分自身を認めていけるか。愛するパートナーの周りの人の声はどうか?そこで愛するパートナーの精神的負担になっていないか。彼女だけに背負わしていないか。一緒に、乗り越えていけるか。そもそも結婚できない、子供できないという問題と逃げずに二人で向き合っていけるか。

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私の個の課題は、彼女が自分を異性愛者として自覚している事。そして、私も自分を男だと認識しているからこそ、やっぱり二人が幸せになるには私の手術決行しかないのか?と今でもやっぱり考えます。一昨日も、結婚の事で話し合いをしたわけですが、どうやら彼女の中に、結婚の前に男としてのヒロトが不可欠なような気がして。なんでしょうね。なんなんだろう。あ〜

幸せてなんでしょうね。

生きているだけで幸せて思う事、あれもこれもではなく、身の丈で生きる事。

大切にしていきたいなぁ。していけたらいいのになぁ。

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