【LGBTルームシェア】LGBT留学の一番の問題はホームステイ?共同生活?最初からぶれずに臆せず伝えて欲しいカミングアウト
2016/09/29
新天地に降り立ち1週間以上が経ちました。只今、愛するパートナーとの愛の巣を離れ絶賛遠距離恋愛中のヒロトです。ルームシェア始めました。ルームメイトはなんと4人+4人家族の計8人!LGBTが海外で一番悩むのは実は語学ではなく共同生活!今日は海外で生きていくために住居を共有するルームシェアで得た教訓についてです。
洗濯はみんなで一緒にまわす?部屋干しは禁止だから下着はみんながいる共同スペースで乾かさないといけない?LGBT当事者が海外留学、海外勤務でぶち当たるのは実は、誰かと一緒に住むという事。気の知れた家族との生活、簡単に大学入学と共に一人暮らし、まず、そんな恵まれた生活は海外では余程裕福な現地人を捕まえない限り、他人と住まいをシェアするフラットシェア(日本でいうルームシェア)をする事になります。
知っておきたいLGBT当事者ならではの海外生活の葛藤〜共同生活ではなく共同性活〜
そもそも住む家てどうやって決めるの?
家を決める優先順位は人それぞれだと思います。なんとなく、私の中で家を決める優先順位は
1.清潔感
2.立地
3.家賃
4.+で見込めそうなサービス(引っ越し無料送迎付き、庭のレモン取り放題等)
になります。
頼れるエージェント!実はエージェント頼みの落とし穴あります
初めての留学はもちろん3食付きのホームステイが理想的。何かをする時間が確保出来るからです。私はバンクーバーで語学留学していた頃は3ヶ月ホームステイを申し込みました。洗濯も全てホストマザーが行ってくれたのでまぁ遊ぶ時間英語を勉強する時間がいっぱいとれました笑 初めての留学はエージェントに頼るのが一番!一括で住まいも学校も手配してくれるので、自分はどんと構えて準備をすれば良いわけです。ただ、エージェントに任せる=自分は男か女かハッキリ伝えないといけません。何故なら住まいを確保する時に、男か女の受け入れ希望をだしているホストファミリーが多いからです。子供が女の子だから女の子が良い。ファミリーの要望を絶対的に通した上で、受け入れ日時を確定します。
ただ、とにかくエージェントが手配しているホームステイは家賃が高く、またホストによって当たり外れがあり、正直、長居は禁物。基本的に、早い人で1ヶ月以内には自身でフラットを探し、移り住みます。
良い人、悪い人ではなく、あなたがその家にFitしているかどうか?
現在、ヒロトはニュージーランド北島の一番栄えている港の都市オークランドで計8人のメンバーでルームシェア?1軒屋なのでハウスシェアしているわけですが、これがまぁ気を遣います笑 しばらく海外勤務をしていた私は仕事以外の時間を大切にしたく、と、いうか稼ぎがありましたから、身の丈に合う一人暮らしをしてきたため、好きな時間に洗濯も出来たし、ご飯もつくれました。が、しかし!フラットは「誰にも迷惑をかけない」という暗黙のルールが存在しています。
フラットが合わないといって家を転々としている人もいますが、ぶっちゃけフラットて良い人、悪い人ではなく、「その家に、環境にFitしているか。」なんですよね。自分の性格や環境に見合った住まい選びが大切です!本当にフラット1つで生活も毎日、朝起きた瞬間の気持ちも変わってきます。
Xジェンダーならではの武器!フラット決めの性別は女性で貫く!
さぁ今回、私は女性限定という部屋に応募しました。何故なら、男性限定のシェアルームは清潔感がまず確保されていない所が多いからです。掃除もしない、洗い場も汚い。彼女勝手に呼んでやりたい放題。パーティーpeople!もちろん部屋や住人の国籍にもよりますが。私の優先順位は1.清潔感!私、結構、埃に敏感でくしゃみで寝られなくなってしまうのです。
今回の家はとにかく部屋が綺麗かつ、city center(町の中心部)も空港にも近く、かつ、wifi無制限!電気代全て込み!無料の空港までのお迎えサービスがついていました!何より、3歳と5歳の可愛いエンジェルもついているとの事!
即決!お電話差し上げ、運良くぽんと決まりました!見るべきポイントが多いルームシェアの決め方はまた講演会で伝授致します!
どこまで自分の事を話す?カミングアウトはした方が良い?
フラットメイトにも恵まれ、カミングアウトしよう!ではなく、あ〜このメンバーだったらなんか言っても良いなと想い、彼女がいる事をカミングアウトしました。さすがに初日には出来ませんでしたが、1日1日まずはフラットメイトの1日に密着し相手を知る。そして、私を知ってもらう。
そんなこんなで、みんなに「そうだと思った。」と言われたわけですが、フラットのオーナーに「ヒロトは詐欺だ!」と言われました笑
「私は女の子を募集していた。そして、子供達にはお姉ちゃんが来ると既に伝えていた。今の私にはまだこの子たちになんて伝えて良いか分からない。だからヒロトはSheでお姉ちゃん。そして、パートナーはヒロトのお姉ちゃん。」
一番ぐさっときた言葉「なんで最初に言わなかったのか?」
そこをすごく問われました。でも、私は声を大にして言いたい。最初から言うつもりなんてないし、ただ人をみてこの人たちだったら言えると思って信頼の表れ=カミングアウトだったのです。別に私はずっと隠し通す事も出来たでしょう。現にバンクーバーではずっと隠していました。でも、クライスチチャーチで男性として就職し、前のオーナーさんにも「He」と呼ばれた快感。自分の存在や主張を認めてもらう嬉しさ。カミングアウトした後の、どことなく相手との距離が縮んだ感じ。
「これからは一本ずっと初めから通しなさい。」
この話はこの一言で締めくくられます。「自分でそうやって生きていくて決めて来たんでしょ?だったら隠さず最初から伝えなさい。これからは男ですと初めから通しなさい。」その言葉を頂いた時は、「いやいや、カミングアウトする事自体すごい事だし、まず初めからは言えんぞ!」と、自分の勇気ばかり美化していました。
でも究極な話、カミングアウトして理解がない人は去っていくだけで、初めにカミングアウトして逆に去ってくれた方が貴重な海外生活での時間を消耗せずに済むし、ヒロトがニュージーランドに存在している理由でもある背景は確かに隠さず伝えていく必要がある。「だってここは同性婚が出来る、ニュージーランドだから。」。フラットのオーナーさんは日本ではなくニュージーランドだから、そのポイントをとても大切にしていました。
まとめ
LGBTで留学をする人にこういうやり方がある、こういう問題があるというのをもっと真摯に伝えていく必要性を感じる。ただ漠然と海外に行こう!海外良いよ!という夢物語ではなく、夢舞台に立つ厳しさや辛さをみてこそ、自分はどこが一番Fitしているのか自分らしく生きていられる環境を選んでほしい。
私は21年間日本という国で生きてきた。日本は今変わろうとしている時かもしれないが、私の1回きりの人生、自分が日本という国に合わせ続ける事に疲れた。だから、今は自分が合わせるのではなく、自分にとって良い国、悪い国ではなくFitする国を探している。実際、ニュージーランドに今はいるが、永住するのは違う国かもしれない。常に自分の中でチャンスを探している。そういったアンテナを張れるようパイオニアでは日々、外から日本をみれる情報を発信し続けます。
今後ともLGBT留学や海外渡航についてお気軽にお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。