なぜLGBT専門留学が未だ主流じゃないのか?2人の留学スペシャリストが語るLGBT留学の本質〜留学=観光ではなく、留学=就労の時代到来〜

2016/09/29

最近、本サイトでは留学ネタが多く、LGBT情報発信サイトの偏りを感じているので、留学ではなく海外就職、または高校生の時のカミングアウトについて執筆しようと思いましたが、留学業界に携わってきたメンバー(エージェント立ち上げ、留学カウンセラー)でLGBT留学が注目されない意味を考えてみた時にそもそもLGBTの人は留学の捉え方が違うよね。と、いう新しい観点に気付かされ、これが面白かったのでシェアします。

元大手留学会社の海外支店長だったヒロトが捉えた観光の延長ではない、就労を前提とした留学〜LGBT留学の本質について〜

兼ねてからLGBTに特化した留学を立ち上げる事を目論んでいましたが、私自身、パイオニアを立ち上げるまでに3年の月日を費やす事になりました。それは何故、LGBT留学が必要なのか提言できる言葉が見当たらなかったからです。やろう!と思ったきっかけ、それは元同僚、AさんとBさんのこれからの留学、そしてLGBT留学に対して頂いた見解がありました。まずAさんについてご紹介します。Aさんは自身で現地留学エージェントを立ち上げ、創立2年目にして大手アメリカ会社からの業務提携を結んだ若きパイオニア。Bさんは、3カ国以上も勤務経歴を持つ、8年以上、現地最大手と言われる留学会社勤務の人気カウンセラーです。

エージェントは目先の利益ばっかで本当の人生設計はノータッチ

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Aさん:よく現地のエージェントと日本のエージェントはどう違うのか?というご相談を留学生の方から受けますが、明らかに仲介料と手数料、現地サポートでしょう。「こんなにお金を払ってやったのに。」留学エージェントは必ず不満がつきものです。何故なら、人それぞれサービスで求めるものが違うから。

Bさん:海外だけどお客様は日本人。日本人特有の「お客様は神様。」という考え方がある限り、日本の留学エージェントでサポート料を頂戴している会社はクレーマーの良い餌だよね。

Hiroto:はい。私の前職です笑 手数料0円と謳っときながら、結局、現地の携帯電話手配や、空港送迎など、単品でサービス料を頂戴してしまうと、「お金を払ってお願いしている。ここまで払っている。」単なる留学生ではなく、何かをしてあげないといけないお客様として扱わないといけなくなる。

Aさん:だからサポート料0円!そこに空港送迎や学校手配が入っている現地エージェントは強いよね。留学生と対等だから。お客様でなく、留学生と留学カウンセラー。人として信頼出来る絆がある。

Bさん:うちの会社がそうです。渡航前はメールでのやりとりでそっけないかもしれませんが、現地に来る前に全部学校申し込みや我が社への支払いは済ませるので、生徒さんは現地に到着して「よーやくあえましたね!」と、ここまで苦労を共に乗り越えてきた心友として対面する事が出来ます。それからは、家族みたいな感じで付き合っています。「ただいま。」て気楽に立ち寄れる場所。「聞いてよ〜!今日、こういう事があってさ。」自然と足を運び話したくなる一つの場になるのでしょう。

Aさん:信頼できる留学カウンセラー選びが良い留学をするための準備と言うけど、そもそもエージェントが渡航者の人生設計をしっかり考えていない所をもっと洗い出さないといけないよね。

Hiroto:確かに。私の前職は最大手留学会社。留学といったらあの会社!と言われる程、大手だったうちの留学会社も、目先の利益、売り上げばかり考えているカウンセラーばっかだった。その場でいかに言いくるめるか営業トークの勉強。その場で申し込みに至らなかったら反省文!みたいな笑 そして、一度資料請求をしたら、申し込みされるまで永遠に電話でモーションです笑 全ては目先の利益のためですよ。渡航者が一番困る、帰国後のキャリアプランは別の人材斡旋会社に全て丸投げ。

Aさん:特にここ最近の留学ブーム。グローバル化という言葉に踊らされとにかく留学業は飽和状態。その中できちんと結果を出していけるのは現地に根付いた留学会社。初めての渡航者程、滞在中のケアを重視しますからね。何かったら駆け込める寺があるわけです。大抵、エージェントを通して渡航する人は初めての留学で不安な人ばかりですから。

Bさん:留学会社は日本に支店があるのか、現地に支店があるのかで受けられるサポートが違う。私の所に駆け込みでくる生徒さんは、とりあえず日本で学校やホームスティは手配してくれたけど、それっきりというエージェントに申し込みをしてしまった所。銀行口座開設や携帯電話開通、我が社は現地情報に精通していますから、留学=現地での活動と考えるのであれば留学カウンセラーは現地(渡航先)にいた方が安心感は大きいとは思います。

Aさん:そもそも一回留学したからエージェントを通さないという人もいるけど、絶対エージェントを通した方が出会いの幅が広がるから、現地の情報こそ全て。ネットや現地に行った事がない人の情報を信じる程、不毛な事はない。だったら、現地にいる人に連絡とって、色々情報を聞いた方が良い。

Hiroto:私も2回目の留学はエージェントを通さずに、既に現地にいる方と連絡を取り合い、その方と仲良くなる事で、最終的にはビザのサポートもしてもらってとても良かったです。

LGBT留学は生きていくための一つの道!パートナーと永住権を取得するには?子供を育てていくには?先を見通しての準備が必要

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Aさん:さっきHirotoが現地にいる方と仲良くなる事で情報を得るて言ってたけど、ぶっちゃけ海外は情報勝負だよね。情報を集める=人脈で決まる。留学なんて、自身のバックグランドが無い人がほとんど。現地にいったら自分でなんとかするしか無い。結局は、自分を売り込む術みたいな物を自分で身に付け、自分の身につけてきた物が、どう相手にとってのメリットになるのかを伝える事が必要。

Bさん:私もHirotoのビザサポートでレファレンスレター(人物推薦状)を書いたけど、書きたいて思わせてくれる関係性を築けているか、人脈が必要よね。

Hiroto:私のパートナーはニュージーランドに渡航する前から既にワークビザ(働くためのビザ)の準備をしていきましたし、私も、将来的に彼女と生きていく=お金が必要=ワークビザだなと思い、昔の同僚や職場の人には半年に一回「感謝週間」をつくり、定期的に連絡を取る事にしました。

Aさん:そこだよね。もはや観光=留学ではなく、留学=就労と考えて渡航しないといけないという事。ようは、留学をブランクにするにもキャリアにするにも自分の過去と向き合っていかないといけない。よく、職場を辛いとか、人間関係が合わない、他にやりたい事があるて目先の理由で辞める人いるけど、何故、それをしたいのか?自分だけでなく周りの人も納得出来る程、明確に言語化出来る上で辞めた方が良い。そうすれば、必ずレファレンスレターを書いてくれる関係性で職場を去る事が出来る。自分さえ良かれと思って進んだ人は結局、どこへいっても通用しない。自分と向き合ってどこが悪かったのか自分の言動を反省して連絡をまた取り合って、成長した自分で関係を再度築き上げる人間性が留学行くなら必要。

Bさん:確かに永住やワークビザて必ずレファレンスレターが求められるけど、それは元職場の上司が必須よね。国にどれだけ貢献出来るか=お金を生み出せるかはキャリアで選別されてしまう。永住権が申請出来る仕事や職種が決められているのはもちろん職業不足な所もあるけど、結局、どれだけ自分を国へ売り込めるかで決まる。だから、自分の一時の気持ちで仕事を止めたり、人間関係をぷつぷつ終わらしてしまっている人は自己の言動の改めが必要ね。じゃないとどこかで生き詰まる。

Hiroto:結局、長い目をみての将来設計や、人間関係の構築が出来なければ、留学来ても、どこの場所でどんな仕事についてもレファレンスレターを書いてくれる人は現れないて事ですね。確かに。LGBT留学に関しては留学をキャリアから自分の人生へ変えていく事が必要不可欠。

Aさん:だからLGBTの人はエージェントを頼らず、自分でとことん調べて学んで改善する。目的意識が高い人しか留学に来ないから、留学サポートていう言葉にピンて来ないんだよ。おそらくめちゃくちゃ調べて、機会があったら自ら顔出して情報を集める超行動的な人ばかりだから。

Bさん:LGBTの優秀な人の損失という日本の課題はディープだと思いますよ。でも、そのお陰で海外で力強く生きている人が多いんだと思う。

Hiroto:反動ですかね?日本への反骨精神みたいな笑 ただ、LGBTの方が留学するとぶち当たるのは過去の自己の行いだと思います。LGBTの方はプライドが高かったり十分、傷ついてきたからもう傷つきたくない!て、人が多く、結構、ぷつぷつ人間関係を終えてしまう人が多いです。その場の感情でバイバイみたいな。この話を聞いたら「やべー。レファレンスレター書いてくれる人いねぇ。」て海外就職のリアルを痛感する人もきっといるはず。そういったLGBTに特化した行動パターンを理解し、情報を与えていくエキスパートが必要だと感じています。

Aさん:私も嫌なやついたら即、ブロック!だったけど、意外にあそことあそこで繋がっていたりして仕事がやりずらくなった時もあった。人間関係を切るのではなく、きちんと自分はここがいけなかったですね、と素直に謙虚に歩み寄れる人が海外で大成すると思うよ。

Bさん:流石、成功しているAさん、深いですね。

まとめ

日本から海外へではなく、海外から日本へという強い目的意識を持った留学と海外就職をLGBT層は目指すべき?

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Aさん:結局、LGBTに特化した留学をするなら、手術をするかしないか迷っている世代に選択肢としてこういう世界がある、という道を提示してあげる留学が始まりなんじゃない?

Hiroto:確かにそうですね。私自身、手術の手前で留学に足を運び、今の自分で良いんだ!と手術のお金を永住権の方へ回す事が出来ています。

Bさん:そうだよね。実際、永住となると永住権申請だけでも、ビザコンサルタントを雇ったり申請料、健康診断だけで40万は最低でも掛かるよね。もちろん現地の人と結婚という泥臭いスタイルじゃない道もあるけど笑 永住するには働いていた職歴、就労ビザがつきものだから、ワークビザで更新も入れて10万とか?計50万うひゃー。そして生きていくための生活費も必要だし、既に何十万使って手術した人が留学へ行く選択肢は難しいかもね。

Aさん:だから、留学=就労にすれば良いんだよ。今更、英語を学んでもナンセンス。現地人(英語ペラペラ)な人を差し終えてあなたじゃないといけない意味は?そこで専門性を高める留学が必要不可欠。ワーキングホリデーは1年、異国の地で働けるんだから、しっかり考えて使うべき!この1年をキャリアにするかブランクにするかはあなたが何をつくってきたの?専門性が問われてくる。そもそも自分がこの留学で外から日本を変えてやるという使命感で臨むぐらいが良いと思う笑 今なんて誰でも動画配信出来るし、海外から日本へ自分が情報を発信してやる!と、いう強い気持ちで地道に取り組む事が大手会社の就職に繋がると思う。そういう面白いやつこそ注目される時代だからね。

Hiroto:確かにこれからはスペシャリストしか生き残れない時代になってきますよね。だから私も自分のポートフォリオ(作品)をどれだけ増やすかを専念していました。こういう動画つくれます!こういうサイト運営しています!といった。実際、この会社でこういう役職してました!と面接するより、こういうものつくってます!て、言った方が興味を持ってもらえます。顔色がまず、変わりますね。

Aさん:結局、海外は素直に、与えられたものを受け入れて自分を磨いていく人が成長する世界だと思う。嫌とか出来ないとか、忙しいとか一切言わないで、無報酬でやっていた事が1年後、身を結びお金を生み出す事なんて当たり前。とにかく続ける事。そう簡単にお金を生み出す事なんて出来ないんだから、自分の無知の知を受け入れて、出会えた人、目の前の人に全力で自分は何かを与える!という姿勢を持ち続けた方が人にも自分のアピールが出来て人脈になるよね。

Hiroto:そうですね。続けるの法則は絶対ですし、与える事も鉄則です。私も無償で動画を1年つくっていたら、知らぬ間にBさんのエージェントに勤務させて頂いていました。お金がない事で心に余裕がなくなりますが、無理やりでも、心に余裕をつくって、言われた事に「出来ない」て言わなければスキルが付き、キャリアに変えていく事が出来る。

Bさん:ビジネスについて分かってきたみたいだね?最初は、結構、やんちゃだったけどね笑

Hiroto:はい笑 自分はこれだけしてやっているのにという考え方で物事に取り組んでいたら上司からまったく仕事が来なくなりました笑。と、いうか出来ないとか忙しいというのは無能の証明でしかなく、この言葉を使うとまず仕事を与えられなくなって、自分を磨ける機会ロスになったんです。やっぱり言われた事を素直に聞ける力、そしてごめんなさいて言える力量がビジネスには大切だと学びました。

Aさん:そうね。ビジネスていう言葉を語った以上、自分は3、相手7でやっていかないと続かない。そういう考え方の人しか大成しない時代になってきたからね。人脈と人柄、結果の数字をきちんとみて相手の言葉に惑わされないように。

Bさん:LGBTのスペシャリストの海外就職、留学。留学後のアフターケアまで考えられるエージェントになる。そして、こういう時はこうすると事例をパターン化し、LGBTでも国や生き方の選択肢を与えられる情報と人脈をつくれば本気で永住や結婚をしたい人、気軽に留学、旅行をしてみたい人、全てのLGBTの層に求められるようになるんじゃない?今はまだイメージが湧かないし、目先のパートナーシップで日本でいかに生きていくかにメディアが注目している。おそらく東京オリンピックまで注目はされる。だから、その後だよ。タイミングは。オリンピックの後に世界から日本をどれだけ引っ張っていけるか。オリンピックで世界からみた日本を丸裸にされるからね。世界という選択肢は広がっていくし、逆に日本ブランドや日本程、機会に恵まれている世界はないから、まず日本で専門職を身に付ける必要性も痛感するだろうね。

Aさん:これからの人生、余暇をどう過ごすか、情報をどう選ぶか、お金をどこへ使うか選択肢が増えて行くからこそ、きちんとした情報提供と求められる事に応える真摯な姿勢で取り組んでいく事が必要。一人でも多くの人がLGBTの幸せや存在を理解してもらう事ではなく、自分の人生をどう生きていくか、自分は何を幸せて思うか?長い目をみてどこで生きていきたいか深く向き合える機会が留学と、そう信じてるよ。

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