トランスジェンダーの取り扱いに進歩?協力隊訓練所での配慮について
2016/09/14
こんにちは、ジャンです。青年海外協力隊の訓練所入所が10月頭なのですが、最近そのことについて少し動きがあったのでそのことについて書こうと思います。嬉しかった話です。
求める配慮はありますか?
僕はトランスジェンダー隊員ということで青年海外協力隊の3次隊で派遣をされるわけですが、そろそろ訓練所入所の時期が近づいてきました。僕が今回カミングアウトをしたのは特にいろいろな配慮を求めてということではなく、「こういう人もいる」ということで一石を投じたかったからなのですが、その小さな石が少しだけ波紋を広げているようです。
というのも、今度僕が求める「配慮」についてお電話で担当の人とお話しすることになったんですね。それに関する質問事項がまとまったExcelのファイルも添付されてきました。入浴のことや通称名のことについてです。
具体的には
・朝礼やスポーツ大会、レクリエーション等の活動時に希望される配慮はありますか。
・名札に記載するお名前はどちらをご希望ですか。
・お風呂は銭湯式となりますが、使用可能ですか。宿直者用のユニットバスも使用可能です。
こういった内容です。
僕はすごく正直に言って、そこまでしてくださるとは思っていなかったのです。「また僕がわがまま言ったみたいな感じになって終わるんだろうな」って思ってたんです。超失礼ですけど。
協力隊は自治体表敬なんかもあるのですが、その時の名前をどうしよう、と最近不安に思っていました。ローカルなニュースでは報道されますからね。僕は地元の友達にはカミングアウトしていますが、やっぱり親戚や両親の知り合いにはまだまだ僕のことを知らない人もたくさんいるので、どういう形になるんだろうと思っていたのです。
実際にどういった形になるのかはわからないのですが、そういったことにご対応をいただけそうだという意味ではよかったなと思います。感謝感謝ですね。
塞翁が馬
もし普通通りに進んでいれば(僕がトランスジェンダーだとカミングアウトしなければ)、僕は女性隊員としてすでに途上国に派遣されていたはずです。元の派遣隊次に合わせて仕事もやめてしまっていたので、いまだ訓練所にも入れていないバイトで食いつないでいるような状況に嫌気がさしていました。言わなきゃよかった、と思ったことも何度もありました。でも、待ってよかったと思いました。自分のことを正直に話せずに、「女性です」と言う自分に矛盾や変な罪悪感を覚えながら2年間過ごすよりもずっとましです。
こういったことに関して研修会の実施も検討しているとのことでした。今後協力隊を受けたい!行きたい!というトランスジェンダーの人が出てきたときに、スムーズに事が運ぶようになれば僕は大満足です。
良き前例になれるようにがんばりまーす!