【本怖】ほんとにあったLGBTの怖い話「あなた、女の子好きでしょ?」コンビニの定員にかけられたとっさの一言〜ヒロトの特別編〜

2016/09/14

あれは私が高校に進学して2年の時が経った頃でした。まさか大好きだったセブンイレブンであんな身の毛もよだつ体験をするとは、思ってもいませんでした。夏の終わりになると思い出す、怖くて切ない青春物語。私は、あの頃に戻れるなら何を思い、一体どんな行動をしたのだろうか。

身の毛もよだつほんとにあった怖い話「バブリーなあなた」〜ヒロトの特別編〜

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高校へ進学すると、学校の近くにセブンイレブンが出来た。私は実家がど田舎なので、コンビニという存在と出会ったのは中学生の時。周りにはサークルKしかない田舎子の私からしたらセブンとローソンは神様だと思っていたあの頃、自然とセブンに入り浸る時間が長くなっていました。

そんな時、いつもと同じお昼休憩。購買のパンにも飽きた頃、セブンの時間がやってきた。セブンで大好きなシーチキン握りと唐揚げ的な存在、サラダのヒロト3点セットを買いに行くと、見慣れないおばさんがレジに立っていた。

おばさん?いやマダム。今でいう平野ノラを少し小太りにしたバブリーな感じのマダム。ここでは彼女の事をバブリーと呼ぼう。友達と二人でセブンに入ると、常にどこからか送られてくる熱い視線を感じた。

「え?なんかすごいみてる。」とにかくバブリーが私をみている。セブンのあらゆる棚と言われる棚の隙間からレジを覗いてみても目が合う。間接視野でバブリーを捉えてもバブリーは私から片時も目を離さない。

あ〜怖いな〜。なんだか不気味だな〜。嫌だな〜。怖いな〜。(じゅんじ風)

そう思いながらもレジでお会計へ。

「〜円になりまぁ〜す。」

ん?少し片言?どうやらフィリピンの人?日本語のアクセントに癖がある。先にお会計を済ませた友が入り口を出て待っていた。いよいよ次は私の番だ。ヒロト3点セットがスキャンされる。と同時に、バブリーは私にこう投げかけてきた。

「あなた、女の子好きよね?」

・・・え?はい?

戸惑っている私にバブリーはつかさず、レインボーブリッジからシーマ転がす勢い

バブリー「私の子供の友達に、あなたと同じ雰囲気の子がいてね、その子、女の子なんだけど自分は男だって男の格好しかしないし、男友達といつも遊んでるのよ。男友達からもあいつは男だて言われているの。」

ヒロト「はぁ、そうなんですか。」

バブリー「性同一性障害てやつ?今でいうと言葉ではそうカテゴリー分けされるのだと思うけど。その子になんか雰囲気が似ているなぁて思って、思わず声かけちゃったの。」

ヒロト「はぁ。では。」

逃げるようにコンビニから出た私。友達がコンビニの外にいて良かった!そして、誰もレジ周りにいなくてよかった!私はとにかく「こういう事言われたんだけど、おかしい人だわ〜。」と友と帰り道に笑い話にしました。

と、いうか笑い話にしないとやってけなかった!高校生、思春期の当時の私は「いかに性同一性障害てばれないようにやり過ごすか」ばかり考えて生きていたので、お願いだからその言葉や存在とは近くにいたくなかったですし、関わりたくもなかった。何故なら、自分が性同一性障害だととにかくバレるのが怖かったからです。自分がカミングアウトするわけではないからバレる事もないのに、、、いじめとか差別とか、後は自分が普通の人と違うと認めるのが個性だとは思えず、周りと違う=いけない事だという認識だったので、とてもじゃないけど性同一性障害という言葉を受け入れる事さえ出来なかった。実際、和を貴う環境である日本は教育において協調性が一番重視されます。そういった世界観で個性を認めるとか、個性を出すとか高校生の当時の私は恐怖でしかありませんでした。

まとめ

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バブリーよ、あの時、あなたは私になんて言ってほしかったのだろうか?そして私はなんていう言葉をかければ良かったのか?

「そうです。私は女の子が好きです。」

そういってカミングアウトして仲を深めて交流をすれば良かったのだろうか?バブリーは私に手を差し伸べたかったのだろうか?同じ境遇の人はあなただけじゃない、あなたは一人じゃないと。

今となっては深読みしか出来ず、分かりませんが、夏の終わりになると思い出す、バブリーの存在。あれから数年、バブリーの言葉。バブリーにきっと何かしら応えられる存在になったのか?包み隠さず、自己を恥じない存在になれているのだろうか?

分かっているのは、バブリーに話しかけられた私は、避けるようにセブンには行かなくなってしまったという事だ。あれから卒業までの間、バブリーに合わないようにセブンを避けるようになってしまった。

卒業してからあのセブンに行ったが、もうそこにはバブリーはいなかった。

性同一性障害とカミングアウト、学校生活。言葉を知ってもらう、理解してもらう、そのやり方を強いる事は時には個性を潰す事になる。特に高校生の多感な時期にはそっとしてほしい事もある。理由は明確ではないが、一つに私みたいに自分に自信を持てないという例もあるからだ。注目されたくない。人目を気にして生きていく余裕が高校生の私にはなかった。だから、性同一性障害という言葉の理解をしてしまうと常に「それをどう思うか?」で人を判断してしまう判断材料になってしまうと思ったのだ。良い人、悪い人がいて、その中でも自分に合う人がいる。それを性同一性障害の私を受け入れてくれるかどうかが一つの項目に追加される気がした。

それはしんどい。性同一性障害と共に生きる勇気と自信と余裕がなかったあの頃。自分は人と違うと認める事が良さでもあり、怖さでもあった。

私は性同一性障害ではなく、ヒロト。女の子が好きな人ではなく、ヒロト。私は私だ。私であり続けるために海外で生きていく。

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