青年海外協力隊2016年度秋募集の情報が公開!LGBTに関する文言も追加されています!
2016/09/30
こんにちは、ジャンです。9月1日から青年海外協力隊2016年度秋募集の募集情報が公開されました。そして今回からLGBTへの配慮についての記載が追加されているようなので、見てみました。
そこには以前なかった4文字が
先日FTMの友人から連絡があり、青年海外協力隊の募集要項ページにLGBTへの配慮に関する文言があるのを知りました。「障害等の理由により何らかの配慮が必要な場合について」の欄には以下のように記載されています。
障害やLGBT等の理由により、応募・選考・訓練・派遣のプロセス、および派遣先での活動や生活に何らかの配慮が必要と思われる場合は、応募前に青年海外協力隊事務局までご連絡ください。
以前まではこのLGBTの4文字はなかったはずです。今回の秋募集からこういった記載に変わっています。
向こう側から示してくれることのありがたさ
連絡をくれたFTMの友人は「泣きたい!!!感動だ!!!!!JICAの募集要項でLGBTに関する一文が…。夢見る人間にとって、均等な機会が与えられることがどれだけありがたいことか。」とFacebookに喜びの声を載せていました。
LGBTでない人、特にトランスジェンダーではない人には大げさに思えるのかもしれません。しかし、相手方が自分を見てどう思うか、それが理由で落とされないのか、ぐるぐる考えてしまいます。
そういう記載がなくても問い合わせをすればいいのかもしれません。しかし、企業や機関などの受け入れ側があらかじめこうした記載をして向こうから投げかけている場合、かなり信頼ができます。
もちろん国際協力系となるとLGBTに理解の少ない国への派遣要請もありますから、管理する側としては理解のある国に派遣をしたいということになることもあるでしょう。そうなるとやはり、隠れてこっそり、よりはオープンな状態で派遣された方が後々のトラブルを回避できるとも考えられます。
LGBTを特別扱いしてほしいわけじゃない。でも、LGBTで優秀な人材がもしも「ここは寛容じゃなさそうだしほかの会社を受けよう」なんてことでその企業や機関を避けているとすれば、それは非常にもったいないことだと思うのです。
今回僕が前例のないトランスジェンダー隊員であることが分かったために、友人は僕にお礼を言ってきたのかもしれませんが、僕だけの行動の結果ではないと思います。いろいろなところで動きがあって、似たような需要があることが分かって、今回たまたまこのタイミングだったのかもしれません。
いずれにしても前回も書いたように、JICA側のトランスジェンダーへの理解は急速に進んでいるように感じます。
今後、僕以外にLGBTであることを本部が認知した隊員が派遣されることがカギとなると思っています。協力隊には興味があるけど、セクシャリティの面でいろいろ悩んで応募ができずにいた方、ぜひ応募されてみてはいかがでしょうか?
様々なバックグラウンドやセクシャリティを持った隊員が増えて、多角的な視点で活動ができるようになるといいですね!