【LGBT留学の真実】何かを犠牲にするから何かを得る事が出来る?それ漫画だけ。何も犠牲にしない留学こそ何かを得る事が出来る
2016/09/29
本日はLGBTに特化した海外留学情報サイトの運営責任者として、メンバーの脱退理由が「留学への準備」という事により、留学するためには全てを断ち切らないといけないのか?というイメージを一方的に与えてしまった事に対して、まずはこの場で、謝罪させて頂きたく思います。事実に反する事を発信してしまった事、大変、申し訳ございませんでした。
留学をする事によって全てを断ち切るといった今回のケースは決して一般的ではなく、私たちパイオニアが承認・推奨している事ではありません。
「留学を理由に脱退して関係を断ち切るのは不愉快である。留学を扱っているメンバーだからこそ情報を発信する責任があるのではないか?」と、一部の方からご指摘を頂きましたので、これ以上誤解を招かぬよう、きちんと脱退の経緯をお伝えさせて頂きます。
この度、表面上では留学が脱退理由となっていますが、事実上は異なります。社会人として、顔が見える安心広告塔という極めて言動が重視される立場で活動するメンバーとしての言動責任を追及し、最終的には立場を退いて頂く事になりました。
彼とは昔からの知り合いでもあり、メンバーになる以前からスカイプで定期的に交流を行うことで思いを共有していました。それにもかかわらず、このようなかたちで脱退に至ってしまった事に、私自身、責任を感じています。
また、脱退の判断は私の独断ではなく、メンバーと相談した結果に基づくものになります事、ご理解下さいますようお願い申し上げます。
留学をするから全てを断ち切る。留学をするために何かを犠牲にしないといけない。これは事実ではありません。このことについて今回は、私たちLGBT留学専門のパイオニアとして、留学に対する考え方を時代背景に沿ってお伝え致します。
留学=就労・移民の時代!時代と共に考え方を変えられない人は何かを犠牲にする留学をする事になる
【2012年】留学のためにお金を貯める出稼ぎが一般的!企業はグローバルという言葉に感化され、とりあえず海外現地に支店を設ける
私が留学でバンクーバーに渡航した2012年。大体、周りのワーキングホリデーの方は、留学したい!と決め、早くお金を貯められるように、高時給である大手会社の工場に短期で住み込みバイトをしたり、リゾートバイトに住み込みで仕事をしてから留学へ渡航するという方々が主流でした。それは時代背景として、就職氷河期、少子高齢化で年金制度の徹底が挙げられ、若い世代が就職=お金を生み出す=日本で生活する事が厳しいと思われていた時だったからです。この際、グローバルという言葉が特に重宝されました。グローバル=国際的=ボーダレス。その言葉に感化され日本の会社はとりあえず海外の現地に支店を設けるのであった。
【2013年-2014年】新しい時代の職業が生まれ、ノマド生活、ブロガー、パソコン1台でお金を生み出せる時代
2011年・2012年のお先真っ暗な時代で、もがいた人がいました。自分というブランドでどこまで勝負が出来るか、自分の言語、スキル、知識、想いを発信し始めたのです。今でいう、ブロガー、Youtuberです。そう思うと、今の有名どころの方は大体、この時に「雇われる事」ではなく、「何を創れるか」と創造していた方ばかり。はじめしゃちょーさんやHikakinさん。イケダハヤトさんも2011年にプロブロガーと称してフリーランスのライターに転身しています。(Wikipedia参照)自分で職業さえも創ってしまう。そういった方が時代の先駆け、新時代の創世者に成り得る。この時代から現在まで自己のスキル磨きに拘る時代が始まります。
【2015年】経験はお金で買う事が出来てしまう時代だから、次の人生のステップへの留学!とりあえず様子をみた海外支店、売り上げ上がらず撤退
留学支店長を担っていた私は日本からの渡航者の形態に驚きました。大きく分けてパターンは3つ。
パターン1.お金に余裕があり、勤続3年前後で今の仕事を辞めて渡航する人(高卒で就労、大卒で就労共に)
パターン2.就活を控えている学生(特に休学)
パワーン3.ギリホリ(年齢が30歳前後のため、結婚前や転職、落ち着く前に一度海外へ)
なんと、担当した50名以上の方がこの3つのパターンいずれかに当てはまったのです。
2015年、留学のためにお金を貯める人が消えました。何故なら、やらしい話、経験はお金で買えるからです。そのお金をどう使うか、皆さん必死になって模索し始めたのです。
通信制の学校、専門スキル習得のためオンラインスクール、交流会、フェス。
渡航者のパターン1〜3で1つ共通事項がありました。それは本留学前に、低価格のセブに一度留学して英語を身につけてから渡航すると言ったものです。最近、主流になってきた掛け持ち留学ですね。
そして、2012年、とりあえず現地に設けた海外支店。その土地の特性や、消費者行動を分析出来ず、同じサービスと価値を提供し続け、売り上げは上がらず。そりゃそうですよ。日本だったら「伊藤園 お〜いお茶!」とか国民やその土地特性の好きなブランドや商品てありますよね?確かに他のアジアの会社とは差別化出来るかもしれませんが、結局、地域に根付いた地元企業が市場は寡占状態です。3年様子みた結果、
Rakuten to close Singapore, Malaysia, Indonesia marketplaces, lay off about 150 staff
こういった事になったとさ。
【2016年】1年しか海外にいられないワーキングホリデーをいかに使うか?海外転職・移民のための留学
なぜLGBT専門留学が未だ主流じゃないのか?2人の留学スペシャリストが語るLGBT留学の本質〜留学=観光ではなく、留学=就労の時代到来〜
以前に執筆した記事でお伝えしましたが、
人生経験のワーキングホリデーから、移民、海外就職のためのワーキングホリデー活用時代になってきました。
1つにワーキングホリデー後の就活、社会復帰にとても苦労する難点が挙げられます。どの留学エージェントも結局、アフターケアは行ってくれないからです。しかも、日本の企業は海外留学=周遊というイメージが非常に強く、一度、息抜きで海外に行く、自分探しで海外に行く→結局、日本でアルバイトしてるじゃん!?そういう方が多かったのが事実です。
留学業界もどのようなインターンシップがあるか?仕事やスキルに直結する項目を重視し学校を販売する事が多くなってきました。ここ最近の留学は、海外就職の前に、海外専門学校や職業訓練所に通学するものです。何故なら、通学すると手に職のスキルを身につける事が出来る、就活用の期間を頂けるからです。世に言う、ジョブサーチビザですね。
あなたは何が出来るの?あなたにしか出来ない事は何ですか?と、問われる時代だからこそ、3カ国が話せる人がグローバルに活動できる基準にもなってきました。こういった時代背景を理解せずに、英語を身につけるためにただ語学学校に行く、経験を得るために留学へ行く。いやいや、英語をみにつけるなら安くて恋人とも離れずに毎日継続的に出来るオンライン英会話という訳です。
まとめ
【2017年】海外在住邦人が飽和状態!一方で東京オリンピックに向け大幅に雇用が増える日本
愛するパートナー(日本人同士)と共にワーホリに行くカップルも残念ながら減少傾向です。何故なら、お互い働くなら雇用が多い日本が二人で生活し易いからです。特にここ最近の就職率は高卒、大卒共に非常に高い数値を叩き出しています。それは東京オリンピックというイベントにより雇用が増えたからでしょう。雇用が増える=イベントがある=プロジェクトを起こす人がいるという事です。そういった人が現在、日本に集結しています。
ただその中でも、移民のために!と本気でワークビザを得る準備をしてから渡航するカップルワーホリは上手くいく傾向があります。2人で渡航するという事は、2人の財産=お金を1人ではなく2倍使う事になります。ただ、ここで大切なのが、二人とも英語が話せて、海外が好きで、一人でもとことん闘える個の力があるカップルです。日本で付き合っていたカップルが二人でワーホリ行くのではなく、ワーホリで出会ってカップルになった二人が別の国に二人揃ってワーホリに行くものです。
何故なら、それぞれ個々で海外で生きてきた実績、積みかねてきたノウハウがあるので、問題にぶち当たっても対処できる引き出しがどちらかが持っている事で、共倒れしないのです。なんせやる事分かっているから分担して要領が良い。車購入の交渉や家の契約、家計簿、レント支払い、保険、うちもきちんと分担制です。相手に依存するとトラブルになります。
カップルワーホリが成功しない理由は共倒れするリスクが高いからです。共倒れとはどちらかが英語が話せなかったり、専門スキルがなく仕事がみつからない事で、二人で生活する事が脅かされる事です。わざわざしんどい生活を二人でする必要はありません。
最後に
人それぞれ立場があると思います。留学から海外就職まで LGBT当事者の未来をサポートという言葉を掲げ情報発信させて頂いている以上、事実をお伝えする必要性があると想い、今回の記事を執筆する事に致しました。
留学をするから全てを断ち切る。留学をするために何かを犠牲にしないといけない。これは事実ではありません。1つの考え方ではありますが、我々、パイオニアは推奨はしておりません。
結局、留学で何かを犠牲にする、何かを断ち切る必要なんてないのです。お金があればいつだって留学出来ます。
お金も心にも余裕がない状態を自ら創り出す事は、何かを犠牲にしているサインです。自分を追い込めば追い込むほど、余裕もなくなり、留学に義務を感じ、今行かないと!と焦りを感じ、「え?どういう事?」と、せっかく今まで支え・応援していた人にも理解されず、気づいたら一人ぼっち。自分の事しかみえない自分勝手な人になってしまいます。
留学で何かを得るのではなく、むしろ留学までに得て、留学は本来の自分が持っている力を出し切るだけの舞台
準備をすればする程、留学は美化されるからこそ上記の言葉を心に留めてほしい。
自分の弱さから目を背ける人の留学は、何かを犠牲にし、何も得る事は出来ないのです。