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新メンバーのカナダ永住権取得!Cocoが見るカナダ・バンクーバーのLGBT事情

2016/10/05

こんにちは!パイオニア新メンバー、情熱の真っ赤な薔薇のごとく燃えたぎるCocoです!
昨今では、「LGBTフレンドリー」と呼ばれる国はいくつかありますが、今回カナダで生活している私が実際に肌で感じることをお話させてもらいます。今からワーキングホリデーや留学に来る方にも、ぜひ知っておいてほしいカナダのLGBT事情をご紹介!

夢だったカナダ暮らしがなんだかんだで叶った1年半ほど前。カナダに永住することになった私の経緯はこちら。

【新メンバー】カナダからこんにちは!ブルーハーツ好き情熱の真っ赤な薔薇こと「Coco」の自己紹介

「LGBTフレンドリー」と呼ばれるわけ

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移民が多いカナダでは、様々な母国、バックグラウンドを持つ人たちが一緒に生活しています。学校や職場などでそれぞれ違った文化、価値観、さらに宗教観を持っている人たちがいるのが当たり前。個々の「アイデンティティ」が尊重される風潮がこの国には根付いているような気がします。

内面だけではなく服装や髪型といった外見でも、みんな「自分らしさ」を大切にしているように感じます。

そしてやっぱりみんな自己主張が強い。日本では自己主張=自分勝手というイメージがあり、あまり賞賛されないですが、自己主張の本当の意味は「自分はこういう人間だよ」と相手にちゃんと伝えることだと思うのです。自分勝手に振舞うのではなく、自分のアイディアや気持ちをちゃんと伝える。でもこれって、案外難しいんですよね。

つまり人々の、そういった「個々で違って当たり前」「自分という人間を知ってもらう」という考え方がLGBTフレンドリーに繋がっているんじゃないかな、と思います。

決して簡単な道のりではなかった

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2005年7月20日水曜日18時9分。これはカナダ全土で同姓婚が合法化された記念すべき日です。しかしそこに至るまでにはたくさんのストーリーがありました。

例えば、1981年のトロントで起きた「カナダのストーンウォール事件」。ニューヨークで起きたストーンウォール事件と似ていることからこう呼ばれています。

ざっくり説明すると、ゲイの人たちが集まる共同浴場に警察が襲撃し、300人近くの同性愛の人たちが逮捕されました。そしてそんな中でも、LGBTの人たちは立ち上がり、団結して社会と戦います。

今では、街で同姓同士のカップルが手を繋いで歩く風景は当たり前なカナダですが、つい40年程前は同性愛は犯罪とみなされていた。40年前って、意外と最近だと思いませんか?

たくさんの人たちが逆風に立ち向かい、戦った歴史。そんな長い道のりを経て今のカナダの社会があるんですね。

カナダのプライド・パレード事情

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写真はカナダの首相、ジャスティン・トルドー氏(若い、そしてイケメン!)。

そんな彼が今年、トロントとバンクーバーで行われたプライド・パレードに参加したことが話題になりました。彼の無邪気な笑顔はどこか市民との距離を近づける魅力たっぷり。
「お偉いさん」な雰囲気というよりも若き先駆者な雰囲気...パ、パイオニア!!!!!!

このプライド・パレードはもちろん毎年大盛り上がりなので、他国から見に来ている人も多いです。日本人の方もたくさん見かけます。しかし、ただのイベント感覚で見に来ている方も多いように感じます。もちろん、とっても楽しいんですよ、カラフルでゴージャスで。

でもLGBTの歴史や物語、パレードの意味などを少し知識に入れてから参加すると、楽しいに加えてもっと違った感情が溢れてくるはず。
たくさんの人の思いが込められたパレードですから、ちょいと調べてから参加すればよりハッピーな気持ちになること間違いなし!

まとめ

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ということで、今回はみなさんに海外のLGBT事情を少し覗いてほしいな、と思いカナダでのLGBTについて紹介させて頂きました。

自国では同性婚が認められていないという事情で、カナダを訪れ、結婚という夢をカナダで叶えた同姓カップルは世界中にいます。しかし日本人同士の場合、カナダで籍を入れても日本に帰ると適応されないので、戸籍上は赤の他人のままです。そして「LGBTフレンドリー」と呼ばれる国でも全ての人がLGBTに対し偏見が全くないわけではないのも事実。残念ながら同性婚が世界中で認められることはまだまだ遠い未来のことでしょう。

それでも私がカナダで感じることは、少なからずとも世界のどこかに希望はあるってこと。それはLGBTについて限ったことではなく、今どんなに辛い状況にある人にも希望はあると信じたいです。

LGBTという言葉さえ存在しないLGBTフレンドリーな国、ニュージーランドで暮らすヒロトさんの記事はこちら。

【記事まとめ】パートナーシップではなく同性婚!家庭を築く夢を実現するため海外渡航したLGBTが手術を選ばない理由〜私は環境に屈しない〜

最後に自らがゲイであることをアメリカで初めて公表した活動家であり政治家のハーヴェイ・ミルクさんのことばを。

Hope will never be silent.(希望は決して黙らない。)     

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