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2018年2月25日完 パイオニアのご愛読ありがとうございました!

本当の自分になる手術?いやそれ自分の弱さを取り繕う手術でしょ?私がFTMとして性適合手術をしない理由〜あんた心は女なんだから!〜

「あんた、心は女なんだから。」あの時、言われた言葉が私の胸に残っている限り、手術をする決断が私は出来なかった。今日は、幾度なくパイオニアでも触れている手術と私自身についての最終まとめみたいなものです。やはりあの日、あの時、母がかけてくれた言葉は真実だったのかもしれない。

なんで手術したいの?あなたが手術をしてどれだけ外見が男になっても、心は女という事実は変えられない

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あなたの身体を改造する手術からあなたの心を取り繕う手術へ

以前にも申し上げましたが、私のサッカーの先輩4人は全員、女から男になりました。手術をした後、戸籍変更です。その先輩たちにはたまたま?ではあるのでしょうが1つ共通点がありました。

それは自分にとても深いコンプレックスを1つ抱えていたという事。胸がでかい、身長が低い、声が高い。世に言うパス度とかいうやつですか?男としてみられにくいという事でしょう。

本当は誰も気にしていない。誰もそんな事指摘していない。でも、彼らにとっては早急に取り除きたい問題であり、その問題をどう消滅させるかで頭がいっぱいだった。彼らにとって、身体のコンプレックスが全てだった。彼らは今の自分では男には決してみられない。手術が必要だとなったわけです。

性同一性障害と性別適合手術の認知と実態のギャップ

ジャンが記事に認知のギャップを取り上げてくれましたが、私も不思議に想う事があります。何故、彼らはコンプレックスを抱えて生きていこうとしなかったのだろう?辛いから、嫌だから、それをなくすための手術。それて本当の解決方法なのだろうか?

私もコンプレックスの塊です。いくら性差が顕著に出る高校男子サッカー部で2年、毎日サッカーをしても、Bチーム、女性らしい体型(骨盤でかい)とか指が女性らしい、喉仏出ていないとか。でも、その辛さから目を背けずに、逃げたりしないで向き合った事がまさに私の生きてきた道、私自身の生きがいだとも感じています。

ここが嫌だな。それを克服出来るためにこういうアプローチはないかな?と、自分の嫌なところと向き合って、それを克服する術を課して努力してみる事は苦ではありませんでした。

ホルモン注射、手術。選択肢はいくらでもありました。でも、私は、反骨精神の塊。「男だったら良かったのに。」と、将来を誓い合ったパートナーと、パートナーの両親に「連絡を取らないでくれ。」と脅され縁を切らても、懲りずに女性へ恋をしたり、男子サッカー部で中には女子だからと接触プレーで遠慮する輩も数人はいた中で、そういうやつにあえて自ら「1対1やろうぜ!」て自分から志願してガンガン当たりに行ってやったり。

つまり、見返したい!悔しい!ていう気持ちが根底にあったからここまで突っ走ってこれたわけです。今のありのままの自分で絶対に幸せに生きる!という想いは、ありのままの自分の限界から目を背けない事でより強固になりました。

そんな私だから、手術をしたら負け!と、思っていました笑 あれだけ手術が最優先項目であった自分が、手術は真の豊かさではない、ホルモン注射でヒゲ?筋肉倍増?それ注射のお陰ね。本当の自分の努力で得たものでないと、手術という悪魔の実の能力をあえて、手放しました。

私は、一時的な満足感と幸せを得た時、虚しく思わないか?寿命が縮んだり、ハゲになったりするリスクを快く思えるか?結局、戸籍を男にした所で、SEXが出来ない、子供をつくれない苦しみが余計高まるのではないか?

あんなに、手術しか考えられない環境で20年間生きてきた自分でも、良い意味で見切りをつけ、納得する事が出来たのです。そうして、今、手術を選ばなかった私が、冷静に自分が一番手術をしたかった時期、高校生〜大学生の頃を振り返ると、それて、本当は弱い自分を手術で隠したいだけだったのだという事が分かりました。丁度、女だから男だからと性差や立場も顕著に異なる時期に、もがいてもがいて辛くて、自分の存在が分からなくて、居心地悪くて逃げたくなる時に「手術しよう。手術したい。」と、いう思いになるのです。

白黒はっきりさせる必要はない。中にはグレーゾンがある。それを認められる曖昧さ耐性が備わっていなかった自分の人間としての未熟さを知りました。なんだ、自分が弱くて、完璧じゃない自分をただ認められないだけだったんだ。完璧な人て一人もいないのに、なろうと求めてしまってた、強欲だった。

私は、手術をして、本当は自分の弱さから目を背けたかったのです。

だから、手術をいざする!と考えた時に怖くなりました。病院まで仮予約しようとしてたのに、今までもがいて必死こいて生きてきた自分が崩れていくような。なんだか自分が自分ではなくなるような、寂しい気持ちになりました。

「あんたは心は女なんだから!手術で男になっても仕方ないよ!」

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注:私の母は日本人です。

私が手術をしたい!親になんでこんな身体で産んだんだ!と争いをしていた際、母は「あんたは心は女なんだから!手術で男になっても仕方ないよ!」と言いました。その時に、私は返す言葉が見当たりませんでした。

「あんたは優しい。涙脆くてすぐ泣くでしょう?あなたは繊細でしょ?あなたがどれだけ男に外見なっても、生まれ備わっている心は女なのだから、男の中で生きると余計、辛くなるのではないか?」

今、私は上の言葉をかけてくれた母へ感謝の想いでいっぱいです。一時的な満足感しか考えていなかった、人生、長い目を見て物事をみれなかった若僧への人生の先輩からの言葉。母はきっと知っていたのでしょう、手術をしても完全な男にはなれないので、結局、男でも女でもない自分に対してずっと苦悩し続ける事を。だったら手術ではなく人間力をもっと養えて事。

この言葉でまず私は、外見ではなく心を男にするため海外へ渡りました。

男なら感情的になるな!男でしょ!男なら養うのが当たり前

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有難い事に、ニュージーランドへ着いた初日から、私は家のオーナーさんに男という扱いを厳しく求められました。 男で無職!?ありえない!男は仕事!正社員であれば、家を彼女を養う事。パートナーのビザが2ヶ月下りなかった時はそういった度胸や財力が家の大黒柱として必要で、そういった厳しい状況で彼女を養える事が出来るかで男としての真価を問われました。

ちょっとあまりにもオーナーさんの発言が江戸っ子すぎて、男女差別か?て、想いしんどい時もありましたが、きっとオーナーさんはスイス人の旦那さんと国際結婚して色々乗り越えてきたのでしょう。

英語環境で働くパートナーの辛さに寄り添う事、認める事、時には感情をぶつけず、ぐっと堪える弱さをみせない男としての心意気を知りました。

やっぱりHirotoは男だね!その度に嬉しく思う真の内面的豊かさ

そんな家のオーナーさんがやっぱりHirotoは男だね。と、言ってくれた時、私は留学支店のマネージャー(支店長)になっていました。私は弱く、女として女々しい所もありましたが、男として社会的責任の言動を感じ、追求し生きてきた事で、女としての優しさを、男として生きて行く上での厳しさへ変える事が出来たと思っています。きっと今、私がFTMだったら、真の男としての辛さを経験させて頂ける事はなかったでしょう。

まとめ

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もし手術をしていたら、私は今、海外にいません。FTMであれば自分の努力次第で日本で幸せに暮らす事が出来ます。むしろ、良い大学出て、福利厚生最高の日本企業へ勤められます。海外勤務のチャンスだってあります。日本だとボーナスもあります!ビザや仕事で悩まされる事だってありません。何かしらアルバイトで仕事はあります。

以前、職場にいたFTMの方の話をしました。

LGBT情報発信サイトを運営している事を公言しない理由〜元女性・FTMと公言しない先輩から学んだ「LGBTは私の一部だが全てではない」事〜

彼は職場のサッカー大会後、「何で海外に来たのか?」と、質問攻めでした。そうですよね。「何のために手術したの?日本で結婚するために手術したのではないか?」と。彼は自分の人生経験のためと言っていましたが、裏では「日本から逃げてきたんだね。日本でも働けない人なのかな?」と理解されず、彼は結局職場を辞めてしまいました。

今、思うと、本当に仕事しずらかったと思います。みんな興味本位で聞いてくるので。容赦なく。海外に来る必要なかったよね?、なんで海外来た?て。

あの日逃げた、向き合う事を辞めた自分の弱さと向き合う時が必ず来ます。その時にその人の言動で、人間力が試されます。彼は、何故?という好奇な目でみられる事に苦痛だったのかもしれません。

自分の弱さから目を背けた人生は、自分の思い通りにならない時、逃げるクセがつく

ホルモン注射、戸籍変更。自分の思った通りに自分を変えられる!変えてきた!それ、外見だけです。外見をいくら取り繕っても、手術をした根底の想いは隠せません。この身体で生きていけない!こんな自分嫌だ!自分の弱さから逃げた人は、必ずまた向き合わなければいけない時がきます。

きっと人生は自分の短所を長所に変えるための時間なのかもしれません。私はそう思い、生きています。

何度も言います。手術をして変われたのは、それ外見だけです。内面は結局、弱い自分のまま。自分が自分の事認めてあげられなければ結局、どこにいても何をしていても辛いままです。

周りの人は実は気付いています。でも、みんな言わない。私も彼に言えませんでした。「お前、女の中の女だな。見せかけだけの男か!扱いにくいわ!」て。それは、心はきっと女のままだから、言ってしまうと傷ついて立ち直れなくて、面倒くさいなぁて思ったからです。

最後に

今日の意見は、一意見です。手術を本気でしようと思っても、老後に世界一周旅行をしたい!だから、リスクの怖さと不安を受け止めきれず、手術が出来なかった弱い未熟ものが言っている戯言です。

手術をしないでも今、男として海外で幸せに暮らせているからこそ思う意見でもあり、手術をして幸せに暮らしている人からしたら手術は間違いなく不可欠だったものでしょう。私も尊敬している先輩は、FTMの先輩です。ただ、彼は、手術はしましたが、一切、FTMと自ら公言せず、大手企業で彼女との生活のために精進している方です。

それぞれ考え方が違うので、私は記事を通してこうしろ!と、意見を押し付ける事は一切ありません。全ては読んだ人の捉え方次第です。偉そうに書くなと思う人もいるでしょうが、すいません、事実です。私はそう想い、考え、行動し生きてきました。本気で手術を望んだが、本当にはしなかった。何故か?自分の経験内で感じた想いを発信しています。

私は厳しい意見、welcomeです。手術良いよ!それが良いよ!と、同調してくれる人もいましたが、厳しく、何でそれ必要?それ今Mustなの?お金は?生計は?彼女は?子供は?と、突っ込んで下さった人生の先輩がいた事で私は立ち止まる事が出来ました。

自分も厳しくして頂いた事が有り難かったから、そういう厳しい視点で記事を書いてしまいます。なので、どこかで誰かを傷つけているかもしれません。そういうメンタルの弱い方は読んで頂かない事、お願い申し上げます。情報は選べます。

それでも、私は自分の心の弱さをみつめ、自分で改善しようとする人をこれからも応援していきたい、そのために記事を書いていこうと思います。

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