ストレートアライな私がアライの存在を語る
2017/08/22
こんにちは!Cocoです!いきなりですが、私の記事カテゴリーには「アライ」と必ずあります。皆様はこのアライという言葉を聞いたとがあるでしょうか?私が初めてこの言葉を聞いたときは、妖怪あずき洗いが真っ先に頭に浮かび上がりました笑。今回は皆様にもぜひ知っておいてほしいアライという存在のご紹介です。
アライって何?
アライ(ally)もしくはストレートアライ。英語のalliance(同盟)からきています。
LGBT当事者ではないがLGBTの声を聞き、知識を持って一緒にその知識を社会に伝え、そして広めていこうと思う人のことです。「支援者」とよく説明されていますが、なんだか自分がそう言われると「やだ、おこがましいわっ」とも感じてしまいます笑。
きっとアライと呼ばれる人たちは自分が「私はLGBTを支援している」なんて思っていないんじゃないかなと思ったりもします。上手く言えませんが、きっかけは何にしろ、たまたま自分の考えが行動に出て、結果「アライ」と呼ばれている感じでしょうか。まあ、何にでもネーミングはつきますもんね、「LGBT」だってそうですからね。
私はアライは「LGBTを支援する人」という意味よりは、「個々の様々な違いを尊重している人」だと思います。
日本でアライ宣言する会社
最近では、Googleや Facebookなどを初め、LGBTであること、自分のセクシュアリティを気にすることなく働ける職場を作るために動き出している外資系企業が増えてきています。
日本国内でも、いくつかの企業はすでに動き出しています。例えばパナソニックでは今年から社内ルールを見直し、同性パートナーを配偶者とみなす社内制度を改定されたようです。
「パナソニックは社内ルールを変更し、4月から同性カップルを結婚に相当する関係と認める方針を固めた。社員の行動指針も見直し、「LGBT」(性的少数者)を差別しない姿勢を明確化する。社内から要望があったほか、同社が国際オリンピック委員会(IOC)の最高位スポンサーで、五輪憲章が「性的指向による差別禁止」を掲げていることも後押しした。国内の企業では先進的な取り組みで、他企業に広がる可能性がある。」
毎日新聞より引用
この他にも日本国内のあちこちで動きが。飲食店やブティックなどの店舗などがレインボーフラッグを掲げ、LGBTイベントへのサポートや、職員研修の実施をされているようです。
まだまだLGBTに対して知識のない日本社会ですが、こういったアライ宣言をしている企業や店舗が増えていっているのも事実なんです。
自分はアライだと思ったら
日本でも、「LGBTに偏見?そんなのないよ!」という方たちはたくさんいると思います。私自身もそうでした。
しかし、なぜLGBTの方たちがこの社会で生きていきにくいと感じることがあるのだろうか。今の日本の社会制度とLGBTの関係はどうなのだろうか。等と実際の問題や改善できることについてはあまり知らない方も多いように感じます。
「偏見なんてないよ!」と思ったその次に、LGBTについての知識を持ち、自分の周りの環境を少しでも変えよう、と自分ができる何かを行動に移せたら素敵です。
ストレートであろうがなんであろうが、様々なセクシュアリティを持つうちの1人としてみんな同じ目線で変化を起こそうと思うからこそのアライ(同盟)という言葉なんではないでしょうか。
どんなことができる?
LGBTの方の存在がぱっと見でわからないのと同じで、アライの方の存在もぱっと見ではわかりません。そこでアライの方が出来ることはなんだろうかと考えてみました。とっかかりとして、職場や学校などの日常生活で身近にいるかもしれないLGBTの方へのちょっとしたアピールはどうでしょう?
何も、「私はアライです、LGBTの方はご一報を!」と主張する必要はありません。ちょっとウザがられそうです笑。
人間関係は距離感が大事。アライだからって、ぐいぐいパーソナルなことに突っ込めばいいってものではありませんよね。
レインボーステッカーをパソコンや携帯などにしれっと貼っておいたり、LGBTの否定的な話題が出たら「自分はそう思わないけどなー。」と自分が知っているLGBTの知識を伝えてみたり。
身近にいるLGBTの方が「なんかあいつ、心強いかも」と思える存在でいることが出来たらいいなと思うわけです。
ちなみに私はカナダのバンクーバーで暮らしているのですが、ステッカーなどレインボーグッズは見飽きるくらいにみんな持ってます笑。そして「ボーイフレンド」「ガールフレンド」という言葉をカナダではあまり聞きません。「パートナー」と言うほうが自然です。
まとめ
世界中どこにでもLGBTの方がいるように、アライの方も世界中にいます。お互いに共感し、同士として行動すれば、もっと知識は広がり、私達みんなが暮らしやすいと思える環境作りができるのではないでしょうか。
海外には、すでにそれが当たり前になりつつある国もあります。LGBTに限らず女性の人権や障害を持つ方たちが暮らしやすい体制作りへの取り組み方も様々で興味深いです。
もし海外に旅行や留学、ワーキングホリデーで行く機会があれば、ぜひその目で見てみてくださいね。
きっと日本での常識とは違ったアイディアがたくさんあって、視野が広がるはずです。