Cocoのカナダ永住への道のり~夢の色を浴びまくった結果~
2017/08/22
こんにちは!今回は、私Cocoの10記事目ということで、カナダ永住に至った経緯をお話させて頂きます。
ワーキングホリデー時代から、どうしてもカナダに永住したい思いが強かったのですが、必死で就職先を探せど見つからず、結局日本に戻った私はただやさぐれる毎日。強く願えどムリなものはムリ、それが現実。つい5年ほど前までそう思っていました。
で、「色を浴びる」ってなんのこと?
皆様は「カラーバス効果」という心理学的な現象をご存知でしょうか?英語で書くと「color bath」直訳で「色を浴びる」という意味なんです。
あるひとつのことを強く意識すると、自然とそれにまつわる情報を脳のアンテナがキャッチして自分の手元に届く現象なんですって!例えば好きな人が青の服をよく着ていると、街でも青の服を着ている人ばかり目に飛び込んできたりしません?それも、カラーバス効果らしいです。
何でも無かったことも、意識し始めた途端に見えるようになる。
カラーバス効果なんて聞いたこともなかったのですが、知った時に、「あ、私これ使ってたんだ!」って思ったんです。
カラーバス効果が知らぬ間に効いていた
バンクーバーでのワーキングホリデーを終え、大阪に帰った後もどうしてもカナダに戻りたかった。永住の方法を色々調べた結果、私に残された選択肢はただ1つ。カナダの大学に行き、卒業してから移民申請をすること。しかし、留学生としてバンクーバーの大学に行くとなれば大学の費用、さらに大学へ入るための語学学校の費用と莫大な資金が必要です。お金を言い訳に諦め、とりあえず適当にアルバイトをして過ごす日々。ネガティブオーラ全開!愚痴を垂れ流しながら芋焼酎ばっかり飲んでました。
だんだん、悔しくって「カナダ」なんて単語すら見たくも聞きたくもなくなっていきました。意識をカナダに向けないようにしていました。ダメダメです。
そんな時、居酒屋で友人に「カナダに戻りたいけどなーお金がさ、ゼニだよ世の中!ネチネチ…」と愚痴を垂れ流していたところ、彼はふやけたコースターの裏に何かを書き始めました。そしてこう言いました。「意外といけそうやん」
コースターの裏には至って単純なことが書かれてありました。「貯めるべき最低限の費用」「そこに達するまでの日数」「月々貯めるべき金額」を大雑把に計算された数字と滲んだ文字たち。不思議なことにそれを見てると「意外といけそう」本当にそう思い、急にやる気が湧いてきました。
そこから私はとにかくお金を貯める亡者になりました。芋焼酎も買いません。毎月微々たる貯金額といえど、カナダは近づいている気がする。しかしやはり学費、更に生活費を考えると相当なお金がかかる。「いつ貯まるねん!」って言いたくなる金額です。何度も気がめげそうになるも、ポジティブオーラに纏われた私は「何年かかってもいい、ロングスパンで考えよう!」と地道なゴールを設定をすることに。
考えることすら嫌気がさしていた。しかしこの頃には、カナダ永住の情報を集めたりするのが楽しくなっていました。まさにカラーバス効果が無意識にビンビン効いてます。カナダという色を浴びまくっていました。
Cocoアンテナがキャッチしたもの
マニトバ州への道
やれカナダ、ほれバンクーバーとうるさい私を見て、ある日友人が「知り合いで最近カナダのマニトバ州に永住した人が日本に帰ってきてるんだけど、会ってみる?」と連絡をくれました。
すぐに会いに行かせて頂き、色々と伺わせてもらいました。マニトバ州では、MPNP(Manitoba Provincial Nominee Program)という移民プログラムがあるとのこと。流出する労働人口を移民政策によって補おうというもの。すごく簡単にまとめると、若い人が少ない田舎なので労働人口がもっと必要なのですね。ポイントで選別されるこのプログラム。年齢、学歴、職歴に加えマニトバに移住する意志などでポイント加算していき、ポイントが高い人から優先的に選別されるという仕組み。他州の移民プログラムに比べて、短い期間、少ない費用なのが魅力。学費、生活費もバンクーバーに比べ断然おさえられる。
資金が莫大なのが1番の問題でしたが、マニトバ州でならいけそう!ともっと永住への道が近づいた気がしました。 私はマニトバ州の学校に通い、 マニトバ州での移民取得に目標を変更しました。
カナダカナダとうるさい私を発見してくれた友人。そしてたくさんの情報と勇気を頂いたMさんには本当に感謝です。
どうせ無理だと諦めたまま永住の夢を口に出していなかったら、Mさんにもきっと会えなかったでしょう。アンテナを張り続けてよかったです。
バンクーバーへの道
マニトバ州への移民に向かい意気込んでいた私はまだまだ必要な資金を貯める為にアルバイト漬けの日々でした。そんな中、バンクーバーに住んでいる仲のいい友達と電話をして元気をもらっていました。友達も「そんなに戻りたいのね!」と応援してくれました。
そして突然、諦めていたバンクーバーへ戻る新たな道が開かれました。ある日その友達から連絡をもらい、その内容はバンクーバーのとある会社が正社員を探しているとのことでした。そしてなんとオファーを頂いたのです。
マニトバへ向かっている途中だったので悩みましたが、バンクーバーに戻ることを決心。会社の移民コンサルタントさんと連絡を取り、必要書類を全て取り、ワークビザ申請から始まります。ここからがとっても長い作業。ワークビザ申請をしてから1年以上かかってやっとバンクーバーに戻り、そこから永住権取得まではさらに2年以上かかりましたが、今こうしてバンクーバーにいる私。
まさかの展開でした。マニトバの話は無くなりましたが、マニトバでの大学入学を目指して資金作りをしていたおかげで、コンサルタント料など移民にかかる費用もなんとか補うことができました。
もちろん私がこうして永住という夢を果たせたのは、ここで出てきたみんなを初め、色々な方のおかげです。しかし、私があのままずっと底なし沼の奥から頭を出さなかったら、きっとみんなが差し伸べてくれた手さえ掴めなかったと思うのです。
もうだめだと諦めて、カナダのことを考えないようにしながら生きていたら、あるいはカナダに戻りたいとただそこに立ち尽くして神様に祈っているだけだったら。きっと今こうしてここにいなかった。
あの時の、ふやけたコースターは今や宝物…本のしおりとなっています。
カラーバス効果をちゃんと発揮させるには
そんなわけで、無意識でカラーバス効果を使いまくっていたことが夢へ近づいた大きなきっかけになったと思います。
しかしカラーバス効果は、ただひたすら夢を意識するだけでは効果を発揮しません。思うだけでなく手を自ら伸ばし情報を捉え、それをまた発信すること。そして脳がとらえた情報をちゃんと調べ、声に出し、また新たな情報を得ることが夢に繋がる秘決です。
いやぁ、人間の脳みそって、まだ見ぬ力を秘めてるのですね。皆様も叶えたい何かがあれば、カラーバス効果を活動させてみてはどうでしょう。
まずは色を浴びまくってみることできっと今より断然ゴールに近づくと思います!