青年海外協力隊の訓練終了!訓練中のGIDへの対応に関してまとめてみました

お久しぶりです。ジャンです。70日間にわたる青年海外協力隊3次隊の訓練が12月14日に終了し、僕も自宅に戻ってきました。今回は「前例のないカミングアウト済みのトランスジェンダーの訓練生活」ということでまとめていきたいと思います。

70日間の「異常」空間

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青年海外協力隊の訓練生活はかなりの非日常です。おおよそのタイムスケジュールは以下の通り。

6:15 起床

6:30~7:10 朝の集い、朝の運動

7:10~8:00 朝食

8:45~11:35 語学3コマ

11:40~13:00 昼食、昼休み

13:00~14:50 語学2コマ

15:10~17:00 講座

18:00~18:50 夕飯

19:00~22:30 自習、風呂、自主講座等

23:00 就寝

ざっくりとこんな感じですが、もちろん5時くらいに起きたり23時以降も起きて自習する人はたくさん、というか大半がそうだったと思います。それくらいしないと課題が間に合わないし、内容にも追いつけない。他にも自主講座の準備や、限られた時間での人との交流、洗濯ものなど、時間を有効に使わなければあっという間に1日が終わってしまいます。

14886141_1306538112746140_922516950_n以前お話した通り、僕もLGBT講座をしました。好評でしたよ!

同じような目的を持った20~40歳の健康な男女(前半35日間はシニアの方)が集結しこの生活を送るので、恋のうわさもたくさんありましたよ。僕もそれなりに女性にかわいがられていたので満足です。笑

そしてみんなが同級生のような状態。僕は24歳(もうすぐ25)ですが、僕と同い年は7、8人くらいでそれより下も数人いましたが、やはり年上の方の方が多かったです。そんな人生の先輩方と同じ立場になることってなかなかないですよね。

こんな生活の中でトランスジェンダーに立ちはばかる困難、それは

①自己紹介

②風呂

③その他生活における男女分け

でしょう。

①自己紹介

僕はいきなりカミングアウトしました。僕の取材のためにテレビカメラが訓練所に入った(これも訓練所史上初だそうです)ことで、他の訓練生への説明が必要になることから、あらかじめ訓練所の所長、総括等とお話をした結果、そう決めていました。

実際にはカミングアウトしなくてもいい環境は整っていたと思います。名簿上僕は男性、名前も戸籍上の名前ではなく通称名の使用が認められていました。

ただ、僕は敢えてカミングアウトしてよかったと思います。そして第一印象として「男性である」というのを示せたのも。これが結構大事で、最初に「女性なんですが、男性としての扱いをしてほしい」という見せ方をするよりも、「男性という扱いになっていますが、実は戸籍上は女性です」の方が、相手にとって男性という印象が付きやすいため、僕も気が楽だからです。

事実、ここでの生活は僕にとっては非常に快適でした。ハードスケジュールで大変、なんてことよりも、僕を僕としてみてくれる人がたくさんいる環境が何より喜ばしい気持ちの方が大きかったからです。

 

②風呂

これ。僕は今回宿直者用のお風呂を使わせてもらいました。かなりラッキーです。他の訓練生が込み合う風呂を使う中、僕だけ専用の風呂があったわけですから。ここまでしてもらっちゃっていいのか。ただ、風呂もある意味コミュニケーションの場であると思うので、そういう意味ではちょっと寂しかったです。

ゲイの同期隊員に「風呂は一緒で良いです!って言えばよかったのに。もったいない!」と言われました。そうだ、そうすれば毎日女体が拝めたわけですね。

③その他生活における男女分け

そして集団生活なので、生活の端々で「男子はこっち、女子はこっち」みたいなのがあるのです。基本的に僕はすべて男性扱いでした。

具体的には例えば「途上国での安全対策講座」などですね。男子は○○、女子は△△に集まってください、となるわけです。途上国での性犯罪などに関する話がされるわけですが、じゃあ女体の僕はどっちに行ったらいいのー?となっていました。スタッフさんに確認すると「あ、そっか。でも男性で良いと思うよ。あっち行ってからも男性として生活するんだし。」という回答でした。ですので男性の方に参加しましたが、女性の方の話が聞きたいならそれも可能だったんだと思います。

要は強姦などの話を男性がいる前で女性にしづらい、ということで男女別になっていたようです。そういうことだったんですね。

その他の男女分けもあまり気にするようなものはなく、むしろ僕が意識しすぎていたかもしれません。どうしても男女分けには委縮してしまう自分がいるんだなーと思いました。でも、ちょっと男性扱いをされるとそれだけでうれしいものですね。

 

なにはともあれ「異常」空間は楽しかった!

そういうトランスジェンダーならではのことはさておき、70日間の訓練はとても楽しかったです。「この生活をすごく楽しめてるよね」といろんな人に言われ、かねてからの知り合いには「顔つきが変わった、男らしくなった」とちょいちょい言われました。僕はその「男らしくなった」は自覚がないのですが。笑

たくさんの人がいると、とても気が合う人も、全くそうでない人もいます。3週間くらいするとそういったものが見えてきます。

でも、僕のセクシャリティに関しては大半の人が悪くは思っていなかったし、カミングアウトしたことでいろんな話ができました。


ちなみに僕はど真ん中にいます。

語学に関しては、訓練期間中の最低到達ライン(ここまでないと卒業できない)はもちろん、目標到達レベルまで達しました!やっぱり教えてもらえる方が身に入りますね。しかも先生もセクシャルマイノリティでした。うちのクラスはもはやマイノリティってなに?状態でしたね。笑

さて、これはゴールではなくスタートです。僕は青年海外協力隊の候補生から、青年海外協力隊の隊員となり、ようやく任国行きの切符を手にしたようなものなのです。

15608683_1371055296294421_1253185554_o緑色の公用旅券にはちょっと感動しました。

出発は1月10日。任国タイからホットな情報をお届けしていきたいと思います。

 

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-FTM, Jan, LGBT青年海外協力隊, 性同一性障害