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2018年2月25日完 パイオニアのご愛読ありがとうございました!

「ヒロトさんはカズレーザーみたいな人ですか?」会社のクリスマス会、何気ない一言〜海外勤務者の職場カミングアウトについて〜

2017/04/08

入社し早2ヶ月!まさか自分があの大手会社へ勤務するとは!念願のオーストラリア!カナダ留学時に仲の良い友達がオーストラリアへワーホリへ行ってたり、いつかは行きたいと思っていたオーストラリア。今日は海外勤務している私が考える職場のカミングアウトについてです。

会社のクリスマス会で言われた何気ない一言「ヒロトさんは、カズレーザーみたいな人ですか?」

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先日、会社のクリスマス会が催されました。会場はあのゴールドコーストのWで始まる有名ホテル。会社の最高責任者が実は、そのホテルのオーナーなのです!

一時は不景気でなくなったクリスマス会。でも、ここ2、3年でまた復活!あの日は普段、お会いできない上司の奥様、お子様、勢揃い、約70名程の参加だったと思います。

ホテルのブッフェ、食べ放題!ここに自分のパートナーがいたら、、、と少しおセンチ(センチメンタル)な想いにもなりましたが、逆に一人で普段話せない人の隣に座る事が出来、本当に最高の一夜になりました。

あの一言を除けば、、、

長テーブルの席につき、上司の乾杯から始まり、終始和やかムード。子供と触れ合ったり、普段、交流がない部署の方と話したり。

その日、私が一番お世話になった直属の上司が退職するとの事で、私はその上司の隣に行きました。奥様も参加されていたので、二人の馴れ初めを聞かせて頂き、「そっちはどうなのー?」と、いじられたり。

そんな中、普段、滅多に交流しない方がある言葉をぶっこんで来ました。

「ヒロトさんは、カズレーザーみたいな人ですか?」

「カズレーザー?」

・・・。

その人はおそらくバイセクシャルなのか?と、いう事を言いたかったのでしょうか?何という言葉がその人が欲しかったのか、望んでいたのかは分かりません。

私はとりあえず、事実を淡々と伝えました。

「彼女がいます。」

実際、その時の空気は張り詰めたものでもなく、和やかなのムードで、お酒な席だからこそ露骨に、ストレートな話もあるかと思います。ただ、あまりにも急すぎて、目が点になりました。

実際に良い返しが出来ず、その場は流れました。

ただ、家に帰るまでの帰路、そして眠りにつくまで、「なんであんな言葉を言ったのだろう?」そして、何て言えば良かったのだろう?その事ばかり頭に残りました。

私に興味を持って頂けた。これは嬉しい。でも、何故か素直に喜べない。

向こうにとってはほんの興味で、何気ない一言だったのでしょうが、私にとっては非常に考えさせられる言葉でした。

ニュージーランドという同性婚が認められている国でも、やはり差別はあります。

特に、私みたいな人が周りにいなかった人からは好奇な目でみられます。

ニュージーランドの日本社会で質問攻めになった時、私は自分からカミングアウトするのは良い事ばかりではない、という事を知りました。

あくまでも、カミングアウトは私をこう取り扱ってくれたら嬉しいという、こちらの願いが根本にあります。このカミングアウトが私はより良く生きていくには必要だと思っていました。

だから、入社初日にいちよう「私の事はHeと呼んで下さい。」と人事に携った方にはお伝えしました。そして、トイレも男子トイレを使いたい事を。それを皆に言おうとしたところ、上司に「言わなくて良い。」と、言われました。

そして、オリエンテーションでは、セクハラや差別はしないから安心してねと、大企業のレギュレーション(規制)の徹底に関心しました。

実際、入社し、クリスマス会の一言まで、私はカミングアウトをする必要がありませんでした。

私は心は男で、身体は女。そんな事、仕事と実際、関係ないのです。

本当の職場は平等です。仕事の姿勢、数字で評価されます。性別なんかでは私を測る事は出来ないのです。

中には女と知っているけど、「Hirotoくん。」と呼んでくれる人もいますし、完全男だと思って、「Mr.」と使ってくれる方もいます。

ようは私がいかに男として責任を持ち、仕事をするかの姿勢や言動で自分という存在を語り、周りの皆は汲み取ってくれるのです。

「子供つくんないのか?つくったらいいよ。」

そう、私の事情を知っている人事の方はクリスマス会で声をかけてくれました。その時の嬉しさは半端なかったです。普通にディープな話題もそっちからプラスに語ってくれるのか!?自分は本当に理解のある良い職場で働けている。ただ、、、

とりあえず、あまり深読みせず、寝たクリスマス会の夜。一夜明け、出勤。

私は新人なので、部署の中で一番に朝出勤します。その日もいつも通り出社しました。

パソコンを立ち上げ、集計をしていると、、、

「Hirotoさん。昨日、僕、無神経に衝撃的な言葉を言ってしまいましたね。すいませんでした。」

え!!!!???なんと、あのカズーレーザーみたいな人?と言った方が、朝一に私のデスクへ謝りに来たのです。

「とんでもございません。私はオープンなので、お気になさらず。私の彼女が今度、遊びに来るので、ぜひ一緒に遊んでやって下さい。」

私がそう言うと、

「彼女さんいらっしゃるのですね!楽しみにしています!」

と、笑顔で言葉をかけて下さいました。

まとめ

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今まで海外にいても、環境や人によって好奇な目でみられていた。そして、心を閉ざした事もあった。でも、人それぞれで、それがどうしたっていうのか?みんな、知ったこっちゃいない。誰も気にしていない、気にならない。そういう世界が世界のどこかにやっぱりある事を知った。

うちの会社にはもう一人、ゲイの方がいます。でも、この人に面と向かって「ゲイですか?」なんて言う人はいません。

「だってみれば分かるじゃん!!!」

それで終わりです。誰がゲイていう事をいじるのか?大事にするのか?広めるのか?

あー本当に海外に来てよかった。海外でカミングアウトしなければいけない環境や時はあります。でも、それは自分で選ぶ事が出来ます。

留学だと学校に通うため、友達との繋がり、プライベートに話題が向き、どうしてもセクシャリティの話題が取り上げられます。

でも、仕事はどうだろう?海外勤務、国籍、年代が違う職場では、誰もそんな事、気にしません。

パイオニア。道がないなら道を創る、一緒に。

ぜひともLGBTの海外勤務、海外就職にフォーカスして、道を創っていきたい。

LGBT専門留学のパイオニア!いやっ、留学なんてほんと幅が狭い。お金も時間もかかって得るものは実際、日本で英会話に通うレベル。

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・経緯

長い目をみて海外就職をサポートするには?と考えた際、
まずは「世界は思ったより近い」というイメージを与える事に行き当たりました。
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現地の模様をお届けすることで世界とは?を知る事ができます。
次に、興味を引き出す事で、憧れを抱かせ、挑戦という道を創る一歩になります。

・コンセプト

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