ご近所のシアトルに行ったので、アメリカのLGBT事情について考えた

2017/05/06

こんにちは!Cocoです!カナダ、バンクーバーのLGBTストリートと呼ばれるデイビーストリートに住んでる私。最近アメリカのシアトルに行く機会が会ったので「ここのLGBTストリートはどんなもんかのぉ」と思い、行ってきました!デイビーストリートと同様、レインボーで溢れていたのですが…今回はアメリカのLGBT事情について考えてみました。

シアトルのLGBTストリート。

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2015年6月26日にアメリカ全土で同性婚が認められることとなりました。そのことからLGBT先進国とも言われるアメリカ。しかし未だ同性婚に対し根強い反対派の人もたくさんいるのもまた事実。

そしてある日バンクーバーのカフェで新聞を読んでいると、悲しい事件が。カナダ人男性が仕事でアメリカを訪れた際、ゲイであることを理由に数人から暴行を受けたと顔中傷だらけの写真が記事と一緒に載っていました。そんなことをアメリカ、シアトルでふと思い出す。

そこで頭をよぎる疑問。はたしてアメリカという国は、本当にLGBTフレンドリーなのか?

なぜ頑固とした反対派が多いのか

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キリスト教徒原理主義が根強いアメリカ。例えば旧約聖書レビ記には

あなたは女と寝るように男と寝てはならない。これは忌み嫌うべきことである

と記されており、解釈の仕方によればそのように聖書には同性愛は罪だと読み解くこともできる教えがいくつかあります。

よって特に保守派の人々からの同性愛反対意見が多く、政治家などにも堂々と結婚は異性同士でするものだと主張する人がいるわけです。

もちろんクリスチャン全員がそういった考え方を持つわけではなく、リベラルなクリスチャンは同性愛に反対することなく、LGBT当事者の牧師さんなどもいます。

しかし州によっては反対派が多数を占めることもあります。特に田舎では、反対派も根強い地域があります。でもそれはアメリカに限ったことではなく、どこの国でもそうかもしれませんね。

どうしても若い世代が少なく、内々での人との繋がりが強い田舎では外から入ってくる新しいものや考え方を受け入れるより、今までの常識を守ろうとする傾向が強いのでしょうか。

アメリカのリアル

それでは、そんな宗教とLGBTの関係でどんな問題が起こるのかを実際に起きたストーリーで見ていきます。

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ゲイの息子の罪が許されるよう神に祈る母親

印象的だったのは、あるアメリカのテレビ番組での場面。ゲイの息子を持つ母親が涙しながら話していました。「息子は同性愛者だけれども、私はそれでも彼を愛しているわ。息子の罪を許してもらえるように毎晩神に祈っているの」というような内容をインタビューで答えていました。

罪。ゲイであることが罪という認識なのです。

でもきっとこの母親、決して差別や偏見で同性愛を嫌っているのではない。神の教えを信じているが故に同性愛を受け入れることができないのでしょう。息子を心から愛する母親の葛藤、複雑な心境を聞きなんとも言葉にならない気持ちに。

このインタビューも、都会から離れた州で行われていたと記憶しています。育った場所が違えばこの母親、そして息子も自分の持つセクシュアリティに対して悩むことも少なかったかもしれません、もしかしたら。周りの環境、育つバックグラウンドもかなり影響するのでしょう。

同性婚のウエディングケーキの注文はお断り

場所はコロラド州、とあるケーキ屋さんでの出来事。同性カップルが自分たちのウェディングケーキを注文するも、店主は注文を受けることを拒否。

彼は保守派クリスチャンで、同性愛は罪深きことと信じているからです。これには批判が殺到しましたが、彼は「宗教の自由」を主張。大きな問題になりました。

一方インディアナ州では「宗教の自由」の名の元にビジネス側が同性愛者へのサービス提供を拒否することが可能となる「宗教の自由回復法」に同州共和党知事マイク・ペンスが署名したことで、これにはLGBTへの差別を認める法案だと全米で数々の有名人を含め多くの人々から批判が殺到したこともありました。

いくらLGBTフレンドリーと呼ばれても偏見はなくならない

シアトルLGBTフレンドリーなお店。人種、LGBT等に対し偏見を持つ人はお断りと書かれています。

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一見LGBTに対し理解があるように見えるアメリカでも、ずっと差別や偏見を感じ生きてきた人も多い。そういった背景から一部のLGBT当事者、またはあらゆる面でマイノリティである人々は世間を、または偏見を持つ人たちを敵だと認識するしかなく、味方同士で集まり守り合ってきた人たちも多いのでしょう。守る為に主張が強くなるのかもしれません。

カナダのバンクーバーではあまり感じることのないそういった彼らの守備体制の大きさを個人的に感じました。

これはもちろんあくまでも私個人がアメリカに対して感じたことであり、もちろんアメリカだけに限ったことではありません。どこの国でも違う地域に行けばそういった裏側はあるのだと思います。

まとめ

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宗教と同性愛の関係はなかなか切り離せないもの。信仰が理由で同性愛反対派の人々を説得して和解するなんて簡単なことではない。

彼らが反対し強い意志で行動するのは、それが神からの教えであり、自分たちの考えや行動は正しいことだという確固たる信念があるから。なので「同性愛は病気だから治療できる」などという発想が出てくる。彼らはそれが人助けだと信じているのです。

私はその考えが恐ろしいと思いますが、小さな頃から神を信じ育ってきた彼らの信仰、根底にある考えを真っ向から否定することもできません。

アメリカははたしてLGBTフレンドリーなのか?その答えはYESだと思います。

同性婚が認められていること。そして何より反対派の人を始め、様々な問題が起こっているのは、裏を返せば人々がLGBTについて関心があり、変化しようと動いているからこそだと思うからです。

先程も記述した通り、クリスチャンでもリベラルな団体はLGBTを認め支持しているのも事実。

シカゴでは、プライドパレードに参加したキリスト教信者たちが「i’m sorry」と書かれたTシャツを着て、それぞれに謝罪の言葉を書いたメッセージを掲げてキリスト教における同性愛者に対する差別を謝罪したという出来事もありました。

「自分の信じる教え」を越え、自分の心に耳を傾け、行動に出た勇気と愛情がそこにはありました。そんな小さな変化を積み重ね、時代の流れを待つしかないのが現状なのでしょう。

小さな希望が集まれば、いずれ確実に計り知れない大きな希望になるはずです。きっと神様は、同性愛が罪だなんて思ってないでしょうにね。

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