バンコク滞在記―バンコクのトランスジェンダー事情
2017/01/26
こんにちは、ジャンです。青年海外協力隊としてタイに派遣されて2週間近くたちました。僕が気が付いたタイ・バンコクのLGBT事情について書きたいと思います。
あっちにもこっちにもトランスジェンダーがいっぱい
僕は今1か月の研修中でバンコクに滞在しています。
日本と比べるとやはりそこらじゅうでトランスジェンダーらしき人を見かけます。FtMはトムボーイやトム、MtFはカトゥーイと呼ばれているようです。
こちらでは女性用のトイレを使うように言われています。安全対策上の話なのかなーと思ってタイ語学校の先生に「カトゥーイはどっちのトイレに入るんですか?」と聞くと、やはり男性用だと言っていました。生物学的性に準ずる、ということですねぇ。
トムボーイはモテる?
こちらに来て「君みたいなの(トムボーイ)はモテるから三角関係には気をつけろ」となぜか何度も言われています。まだ2週間くらいではありますが、確かにこんな僕でも日本にいる頃よりは好感をもたれている気はします。カタコトのタイ語で挨拶をしている姿は好感度が上がるのかもしれませんね。
また、タイは恋愛のこじれによる事件が多いようです。嫉妬が激しいとか。
タイは人前でイチャイチャするのはよろしくないらしいのですが、トムボーイは大体かわいい女の子を連れてイチャイチャしています。やはりモテるのでしょうか。
法的に守られていなくても社会的には受け入れられている
そんなタイですが、戸籍の性の変更はできません。名前は変えることもできるようですが、タイ人は殆どあだ名で呼びあっているためあまりその必要がないようです。
日本はハードルは高いものの性別の変更はできますから、法的には一定程度認められているといえます。ただ、実際トランスジェンダーにとって生活しやすいのはタイのように社会的に存在が認められている国だと感じました。
この本でもこういうことが書いていましたね。でも、2週間生活してみて(”旅行”ではなく)、改めてそうだなと思いました。
企業の方向けにお話をしていても感じるのですが、日本はどうしてもハード面を整えてから受け入れようとしがちです。しかし、実際そこはあまり重要ではなくて、受け入れる気持ちがあるのかどうかなのだと思います。ハード面の問題は僕らはなんだかんだで潜り抜けてきているわけですからね。
あと2週間ほど研修を受けた後、地方の任地に行きます。都市部が寛容なのはほかの国もそうだと思うので、タイの地方でのセクシャルマイノリティの扱いにも今後注目していきます。