なぜそのLGBT活動は支持されないのか〜LGBT活動とビジネスに関する運営者のリスクマネジメントの甘さとプロ意識の低下〜
お久しぶりです。3ヶ月の研修期間が終わり、現在、VISAの関係で一度、ニュージーランドに戻ってきています。1週間、家の事、車の事、そして彼女とのこれからの事、経営者とお話させて頂ける機会に恵まれました。また、明後日、オーストラリアへ戻ります。
今の会社に採用される前、私は本気で某有名大学院でMBA(経営学修士)取得の準備をしていました。前職歴が支店長だった事、カナダ、ニュージーランドでの海外勤務経歴がある事を武器に、経営学、ファイナンス、クリティカルシンキング、多くの書物を読みあさっていました。
さぁ!後は願書提出!その1週間前に、今の会社、新しい部署の立ち上げ責任者のお話を頂きました。
将来的には経営を担う立場に立つからこそ、ビジネス目線で物事を捉える事が多くなってきたこの頃。ただ、自身も経営者としての経験は留学支店長しかありませんので、お金を生み出す事、価値という言葉の重み、まだまだ学ばせて頂いている未熟な存在であるからこそ、今後、自身が上に立つ時に必要だと考える、私が思うビジネス目線について胸中を整理したいと思います。
自分が書きたいから書きます。
誰かに認めて欲しい、支持して欲しいからではありません。
先走りましたが、上記の想いが後々、ビジネス目線には大きく関わってくると私は考えます。
今日は、今までLGBTの市場、マーケットについて目を向けてきたが、LGBTの活動者、ビジネス者のあり方にフォーカスしていきます。
こんなLGBT活動者は嫌だ!どこからどこまでがLGBTビジネスなのか?
まず、ハッキリさせましょう。
本パイオニアはLGBTビジネスではありません。LGBT活動団体です。
私が定義するビジネスとは?ー自分で広めなくても広まっていくもの。
例を挙げます。エジソンが何故、電話をつくったか?。彼は当時、遠距離恋愛をしている愛する彼女がいた。エジソンは、その彼女の声をどうしても聞きたかった。
彼女の声が聞きたい。
そして彼は電話をつくった。遠く離れていても声を聞ける。なんて素晴らしいものなんだ!その電話を世の中が必要とした、そして世の中を豊かにした。今では一家に一台から、一人一台。これほどまでに電話が普及したのは何故だろう?
それは、エジソンがツイッタをー買収して情報操作をしたから?Facebookでシェアがいっぱいされたから?
答えは否です。
本当に電話が欲しい!使いたい!と、人々に必要とされたからです。何故なら、電話を使う事でどれだけ幸せを享受出来るか、生活が豊かになるかイメージを与える事が出来たからだ。
本当に必要なものは、自分で広めなくても求められ広まっていく。
私が想うビジネスの根底はこの想いがあります。
現在のパイオニアはどうか?ビジネスではありません。それは自然と求められ広まっているものではないからです。まだまだ情報は一方通行。
自然と求められ広まっていくものには価値があります。その価値を享受するために価値をかたちにした、お金を支払う。そして、豊かさという価値を与える。
この流れが私はビジネスだと考えます。
一番大切なのは、どうしたら自然と求められ広まっていくシステムを構築していくかです。
私は昨今のLGBTビジネスは、特にシステム構築の甘さを感じています。
システム構築の甘さとは?まさに、リスクマネジメントの取り方です。
1.パートナーと一緒に講演会、パートーナーと一緒に活動。
芸人、スポーツ選手。これらの言葉を検索すると必ず出てくるのが、嫁というワード。活動者ご本人様ではなく、その人との距離が近い人に全ての責任が降りかかる時代です。私が日本で住めないなぁーと思った一つの場面、それは結婚した相手の元恋人、不倫した人の共演者、とにかく近い方に意見を求める場面を目にした時。
特にLGBTの活動は、プライベートの部分がフォーカスされます。パートナー、家族、恋人。LGBTという個性を語る以上、育ってきた環境、生きている場所、明かさなければ己を語れない。ストーリーを話す事、それは仕方がない事ではありますが、ストーリー以外の現実の場所、LGBT活動でパートナーを登場させるのは必要不可欠ではありません。
まず、第一に「一人では何も出来ない人。」そう、思われたくないからです。
常に愛する人と一緒にいるのは幸せですが、必ず甘さが生まれます。愛するパートナーは一番自己の理解者。そのパートナーと一緒に活動しても自分の意見が正解で間違いないですし、自分が間違っている事に気付きにくい事になります。
多数決の原理です。
愛するパートナーと同じ意見だったらそれは真実。
そんな事はありません。
彼女と活動するリスク、それは他人の意見を受け入れにくくなるという事です。自分と彼女の間の答えが全てとなります。時間的依存をする事で、自己の成長を留めてしまう可能性があると私は考えます。
次に、自分が何かあった時に、責められるのは誰か?その時に彼女の顔が浮かぶのであれば、きちんとプライベートの彼女との時間、LGBT活動での彼女との時間は分けた方が良いと私は思います。一緒に活動した分だけ、一緒に悩む時間、考える時間をプライベートの二人の楽しい時間から割かないといけません。
時間は平等です。彼女と私が常に同じ事をしていたら?同じ情報、同じ事しか学べません。でも、もし、彼女と私が別々の仕事、別々の活動をしていたら?知の共有が出来ます。
私はLGBT当事者です。でもパートナーは当時者のパートナーという肩書きで生きているわけではありません。彼女はカフェのマネージャーで、英語環境で働いているという生活が彼女の生活です。
私は0からの人脈、海外の英語環境で就労ビザを習得し働いている彼女の姿勢、考え方、彼女という存在に魅力を感じ、愛しています。
LGBTの部類である私を理解し付きあってくれるから彼女が好き!というわけではありません。
当時者の彼女としてフォーカスされるのはおかしい。そして、何故、男女と付き合う?と、好奇な目でみられるのも不快です。彼女は彼女としてずっと夢見ていた英語環境での仕事を手にし、海外で勤務している。0から夢を掴んだという人格、道のりこそフォーカスされるべきである。
本当に私の事を心から男の人と想い、接してくれている彼女。彼女は、LGBTという言葉を私に使う事さえ違和感を感じてくれています。「だって、Hirotoは男じゃん。」そう思ってくれる存在であるからこそ、思いっきり個人の活動として、リスクを冒す事を想定し、リスクマネジメントする事を視野に入れ、活動し続けられるのかもしれません。
2. 実名、顔を出して活動する責任
あなたの名前を検索するとあなたの写真はどれだけ出てきますか?私は、実名で活動する=周りの人達こういう人ですという世界中への自己紹介だと思っています。自分の名前を出す事により、自分の生きている世界を知られるわけです。愛するパートナーはこの人です!私の心友はこの人です!
何故、私がLGBT活動を実名でしないのか?それは、LGBTは私の一部だからです。
私は海外勤務をし、新しい会社の部署を立ち上げる存在、そんな私はたまたまLGBTだったという事。
実名を公開する事で得られる信頼はある事でしょう。ただ、何故、実名なのか?自分という存在で正々堂々勝負する必要があるのは求められて世界でこそ。自分の名前、世界を世に紹介しても良いかどうか、きちんと自分の言動に責任を持てる時か、今ではなく、3年後、自分の写真、名前がいかにネットで残るか?と、想像し、最悪、自分に関わる人の写真も出回ると覚悟し、それでも良いと、自分の中でクリアーに出来る確信が持てるならば実名公開と顔出しをする事を考えます。ネットに膨大の情報があり、ずっと自分の顔写真、名前は残り続けますから。
あなたのインスタ、ツイッター、facebookの写真、大丈夫ですか?
3.ビジネスとして運営するから伴う言動責任
ビジネスとは価値を生み出す事が始まりです。人が持つ価値を人徳といいます。以前、「ビジネスとして活動するならお金を下さい。」そう、面と向かって私に物申して来た方がいました。私は、その一言でこの人の価値のなさを感じました。
その言葉、不要です。本当にあなたに価値があるのなら。
あなたに価値を創る事が出来た時、その時初めてお金が発生します。何も価値を生み出せれていない存在にお金なんて支払うシステムは構築されません。厳しい事を言うようですが、お金が支払われないのはあなた自身に価値がないからです。価値がある人はきちんと求められお金を生み出す事が出来ます。
この言葉で私は彼とお付き合いするのを辞めました。私は彼の顔を知っていたので、もちろん彼のパートナー、友達を知っていました。私は彼だけではなく、彼の周りを含む世界全て、自分が住んでいる世界とは別の世界なので、どうか自分の世界の人間と関わって欲しくない。私の周りに嫌な想いをさせたくない。そう強く思ってしまいました。
直接あった事がないのに、顔を知っている事であの世界の人間ともう二度とあいたくなくなる。
顔を出して活動する責任は、自分の世界を巻き込む責任がある。
人との出会いは、実はその人の世界と出会う事。
顔を出して活動するなら、自分の世界そのものを全て世に出しても良い覚悟が必要です。そして、名前を出すなら、リスクを犯した時に自分の世界、人格を叩かれても仕方がないというイマジネーション力が求められます。
4.誰かに支持されたいからしているうちは誰にも支持されない
私たちはLGBT活動をしている、LGBT活動をさせて頂いている、この言葉のニュアンスは大きく異なる認識です。
今、LGBT活動を私たちパイオニアはしています。
これは、自分たちがしたいからしている。何にもどこにも見返りを求めず、自分がやりたいからやる!そう思い、今のメンバーでここまで突き進んで来ました。誰かに理解されよう、支持されたいからしているわけではありません。自分たちがしたいからしている。
LGBTの活動してもいいのかな?この考えが出た瞬間、誰かに支持される事を目的とし、活動が始まります。
誰かに支持されたいから活動するのでしょうか?私はそうとは思いません。本当に自分がしたい!どうにかして世の中を豊かにしたい!そう、強い想いが突き動かして、気付いたら行動しているものではないでしょうか?
誰かに支持されたいと思ってしている人はすぐに見抜く事が出来ます。
自分で自分を宣伝する人です。
〜します!〜しました!そう、自分の活動を公言する人がいますが、自分が自分を宣伝する必要は私はないと思います。本当にあなたの記事が良い内容、必要な情報であれば、絶対に求められ広がっていきます。わざわざ、私はこういう活動している!こういう記事を書く!そんな事を、プライベートのFacebookで言わなくても良いのです。
この情報はこのサイト、この活動はこのツイッター、環境の差別化が出来ないと、リスクマネジメントも全てに及びます。1つのミスが全てに繋がります。
自分たちがしたい事を切り詰めて、突き進んでいったら、気づいたら人々に求められ広まっていた。そうして、人が集まり価値が生まれ、お金という価値をメンバーへ提供出来た時にLGBTの活動をさせて頂いている=ビジネスとなります。
そこまでの道のりは非常に厳しいものです。厳しい道のりを乗り越えてきたからこそ、いざ問題になっても堂々と胸張って相手にしない事を貫ける姿勢=自信になるわけです。
一つ一つの小さな自信の積み重ねが活動で、ビジネスはその積み重ねた自信の集大成を発揮する場面。
ビジネスとなって自分がやっている事に胸を張ってどーんといられないのは、きっと活動の段階で怠ったポイントがあったからでしょう。どれだけ指摘されても、どんな事を言われてもびくともしない。それが本当のビジネスであり、今までいかに活動してきたか真価が問われる時だと思います。
誰かに支持される事ばかり考えて活動すると、結局誰も支持してくれません。本当に世の中を豊かにしたい!と、必死になって頑張っている無欲な姿をみて心を惹かれ、私はこの人を支持したい!と思います。
誰かに支持されようと周りの目、発言ばかり敏感になっていませんか?
5.ありのままで生きていこう!では何故、手術をしたの?
最近、トランスジェンダーの活動者が目立ちます。
目立つのは、存在ではなく、その方が掲げるビジョン「ありのままで。」と、いう言葉だと私は考えます。
「ありのままで生きていこう!多様性を受け入れよう!という本人が、何故、自己という個性を受け入れられず、手術をしてしまったのか。」
今回、会う人、会う人に聞かれた言葉で一番多い言葉でした。
ありのまま。私はありのままの性、女として性を受けました。その私が性別は女だけど、男としてありのままの自分で生きて行く。
女だったけど、手術をして、ホルモン注射をうって、身体を男性に近づけ、性別を男に変更してありのままに行きていく。
本当にありのまま生きるとはどういう事だろう?
どっちもありのままではあるが、どうして素直に理解されないのだろう?
誰も知らない、誰も決められないこそ、多様性を認めるのではなく、多様性を比べる事が非常に多くなってきました。
何故、手術をしたのか?その時はそういう選択肢しかなかったからなのか?もっと他に選択肢があって、もっと違うアプローチもあったのではないのか?では、何故、他の選択肢をトライしなかったのか?
何故、トランスジェンダーなのに海外へ行くのか?日本で男として幸せに生きるために手術というリスクを受け入れたのではないか?自分の弱さから目を背けているのではないか?
多様性!相互理解を謳うLGBTの存在がどんどん自ら理解されない立場になっていってはいないだろうか?
私も含め、LGBTの活動者、ビジネス責任者、全員模索中なのだろう。だから相手の言葉に敏感になってしまい、どう理解されているか?どう周りから見られるか見た目ばかり強化する事になってしまうのだ。
何度も言う。手術をしてもホルモン注射をうっても、性別、見た目を変えても、何も変わらない。
社会?制度?いやっ、本当に変わらないといけないのは、自分自身だ。
リスクマネジメント、あなたはどれだけ出来ますか?何かあった時に、本当に愛する人を守れるのはあなただけ。
まとめ
最後に、ビジネス、活動、共にサイトを立ち上げて活動するならプロの発信者として言動に責任を持つ必要があると、私は常に考えます。
道がないなら、創ろう、一緒に。パイオニアは、この言葉を簡単に掲げているものではありません。そこになかった道を0から創り、今、海外勤務をし海外で活きるお金を生み出しているからこそ、道がないなら道を創るパイオニアのプロとして発信出来ると思っています。
小さな自信を積み重ねていくプロセス。そのプロセスがライフスタイルの確立になります。
自己のライフスタイルの確立をしなければ、誰かに有益な情報を発信する事は出来ない。情報発信をする責任と、プロ意識。
私が彼女と活動する時。それは全てのリスクマネジメントを追える覚悟=何事にも動じない心を得る事が出来た時でしょう。結婚、彼女との子供。彼女と全ての苦悩を乗り越えた先に、彼女と活動する事もあるだろう。でも、それは世の中に求められたらするべきの行動で、私たちはただ海外で生きていく就労ビザを取得し、海外で持ち家も持っているだけでは、まだまだ何も成し遂げていません。
人生身の丈。ただ海外でお金を稼いで、英語で話して、生きる。それは海外で生きる以上、当たり前の事ですから。何も特別な事ではありません。
ただ、彼女が完全英語環境のカフェのマネージャーで、私は某大手会社の部署立ち上げ責任者。二人、共に海外で活きる場所を自ら開拓し、築き上げてきた事は実績。
そして私たちパイオニアも、留学エージェントや斡旋会社ではなく、自分で考え、自分で誰も知らない場所へ一人で飛び込んで道を創った実績があります。
実績は経験。小さい自信の積み重ね。これらの経験が世の中から求められた時。そういう時が来て初めて、私は彼女と価値を意識して活動していく事を考える。そして、実名や顔出し、価値を提供できる存在になって自分の価値を世に出す必要性を考えるだろう。
それまでは、まずは自己の実績を積み重ねていく自分磨きに注力する。
手術をしてカッコイイ!イケメン!でチヤホヤされる時代ではありません。内面や教養、社会経験、そういった経験を通して小さな自信を積み上げていけば、言動に責任をとる事が出来、内面をフォーカスされる日が来ると信じています。
FTM、Xジェンダーは肩書きでも役職でもありません。オーストラリアの某大手会社に勤めていますが、私は一度もそう呼ばれていません。それが社会です。私はきちんと名前があります。Hirotoで仕事はしていません。
海外勤務しているHirotoはたまたまXジェンダーだった。そんなニュアンスで良いのです。新しい部署を立ち上げるこれからの私にとっても、LGBTという言葉はそのレベルです。その言葉では決して自分を計れませんから。レインボーの色の中にも目にはみえない多くのグラデーションが存在するように。
問題は積み上げ方です。どうやって積み上げていくのか?誰と積み上げていくのか?そしてどこで積み上げるのか?一気に崩れた時に立て直しが出来るように、ここに柱を置けば崩れない、ここを強化すれば、微動だにしない。そういったMy home、組織として繁栄していく事が、今の私、運営者として出来る事。
そして、自分でも気付けない穴に気づくためにも、メンバーではない、まったく違う世界での人たちの声を取り入れる必要がある。その言葉に耳を傾けなければ、いつしか穴は大きくなり、気づいた時にはどんなものでも穴は塞げない修復不可能なものになっています。
まだまだ未熟な運営者であるからこそ、LGBTの世界ではなく、LGBTの言葉が通用しない世界に羽ばたき、真摯に意見を傾けていきたい。
実は一番自分に必要で大切な意見は、自分ともっとも遠い所にある。私はそう考えます。
まずは、自分磨き。一人で勇気を振り絞ってどんな厳しい意見でも出会いに行く事から始めていこう。
誰かの真似ばかりでは誰も幸せに出来ません。
いつも始まりは、同じ仲間、同じメンバーではなく、自分と正反対の意見。厳しい言葉から。