理解者は、たったひとりだけでもいい〜レズビアンカミングアウト体験〜

2017/05/06

こんにちは、Cocoです!カミングアウトをするかしないか。それはもちろんその人自身が決めることで、それぞれの生き方です。色々な事情でカミングアウトをしたくてもできない人、気にせず言うという人、もしくはこのまま一生誰にも話さないと決めている人もいるでしょう。今回はカミングアウトをしているよ、という私の友人が、カミングアウトのポジティブな部分を少し話してくれました。レズビアン、とある女の子の体験です。

男女の友情、女同士の友情

 

 

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レズビアンであることを今では職場の同僚にもカミングアウト済み。今ではカミングアウトに前ほどの抵抗を感じなくなったという友達のシマちゃん。

私からみれば明るくて人から好かれるタイプのシマちゃんですが、彼女いわく人付き合いが元々得意ではないとのこと。

そんな彼女が初めてカミングアウトをしたのは22歳の頃。ちなみに両親には未だカミングアウトしていないし、今のところする予定もないそうです。厳しい両親には、いくら説明しても理解を得れないとずっと思ってきた彼女。

そんなこともあり、一生誰にも言えないと思っていた。昔から仲の良い女友達にもカミングアウトできなかった。それは相手が女の子だとカミングアウトすることによって、「自分のことを好きなんじゃないか」などと変な不安や誤解を与えるかもしれないと思ったから。

大事な女友達だからこそ、言えなかった。

私はシマちゃんのその言葉になるほど、と思ったのが、大切な女友達だからこそ話しにくいということ。女友達に勘違いされたら。ストレートである私はそこに気づかなかった。

そんな彼女が初めてカミングアウトした相手は、男友達のボンくん。

シマちゃんが彼と知り合ったのは共通の友達を通じてで、音楽の趣味が合ったことから意気投合し、よく2人で出かけるようになった。シマちゃんがボンくんに対して1番心地よく思っていたことは、彼が男性の部分を全面に出さなかったこと。

彼女は今までにも友達として男の子と付き合うことがあったのですが、恋愛対象として見られることもあり、告白され断ると、気まずくなり最終的に連絡が途絶えてしまう場合が多かった。

だから「女と男の友情」は成立しないものだと思っていた。だから初めはボンくんとも、せっかく気は合うがもしかしたらそんな風に終わってしまうかも…と心の何処かでいつも思っていた。なので恋愛関係の話はなるべく避けるようにしていた。

いざカミングアウト、彼女の場合

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しかし、そんな不安とは裏腹に、月日が流れると共に2人は趣味の合う同士として信頼関係も深まるばかり。この頃にはシマちゃんの心の奥底で少し変化が。

ちょくちょく感じていた「この人には言えるかも」と言う気持ちは、いつの間にか「この人には知ってほしい」と思うようになってきた。

だからと言ってやはり簡単じゃない。レズビアンであることを今まで誰にも言ったことがない彼女はなかなか踏み出せず。

だが彼女はある夜こう決意する。

「カミングアウトすることによって今まで作り上げてきボンくんとの仲が壊れたとしても、それは結局2人の関係がそこまでだっただけだ。たとえ嫌われたとしても、人生勉強だと思おう。」

そう思い、明くる日いつものようにボンくんと出かけた彼女でしたが、その日の目的はケーキバイキングでした。明るい店内と家族連れの多い店内ではとても言えなかった彼女。

これはだめだ、お酒の力と照明の暗さが必要だと痛感したらしいです。

なので今度飲みに行った時に再挑戦を決心した。時にお酒は素晴らしい小道具になります。笑

そんなわけで、ついに決心した日がやってきました。今回は照明の暗さも、ほろ酔い具合もバッチリです。

「私ね、恋愛対象は女の子なんだ」

他愛のない話の途中でシマちゃんは切り出しました。心臓が張り裂けそうです。

「ほうそれで?ってか話してくれて嬉しいわ俺!」

ボンくんはそう一言。声のトーンも何もいつもと変わらない。そこからも彼は至って普通に、驚くこともせずに心の内を聞いてくれた。

そんな自然な受けとめ方に、もしかして彼、うすうす気づいてたのかな?と思って後から聞いてみたらしいですが、ボンくんは「まったく知らなかった」とのこと。

シマちゃんいわく彼はイケメンらしいのですが、心もイケメンですね。笑

そんなボンくんの反応に肩の荷が降りた彼女ですが、その後数日間はやはり「連絡がなくなったりするかも」と少しの不安もある中、1週間後には一緒にライブへ行く約束が。そしてその前日にはいつも通りのメールが届いた。

当日待ち合わせして、彼の何も変わらない態度を見てやっと安心したと言います。その日のライブでのヘッドバンギング(頭を上下に激しく振るパンクなあの動作)が今までで1番爽快だったとらしいです。笑

理解者はたったひとりでもいい

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ボンくんにカミングアウトしたことで、シマちゃんがなによりも嬉しかったのは、今まで彼に対して持っていたよくわからない罪悪感がなくなったこと。

どこかでずっと嘘をついている気がしていたし、もしかしたらこの人も自分を「女性」として見る日が来てしまうのではないかという勝手な疑いを持ってしまう自分が嫌だった。

仲がよくなるにつれて大きくなったそんなもやもや雲に覆われていた心が、一気に晴れた。彼女にとってボンくんというたったひとりの理解者という存在ができた。

それだけで、考え込みすぎてコンプレックスだらけだった自分におさらばできた。彼にはレズビアンである部分を隠さずに普段の悩みや出来事を話せる。そしてストレートである彼の意見も聞ける。

それをきっかけに、自分の大切な人にはだんだんカミングアウトするようになったとシマちゃんは話してくれました。

でも、彼女はこうも言っていました。カミングアウトして、彼が自分から離れて行ってしまってたら。「その時はそれまでだ」と決心はしたものの、だいぶ落ち込んでいたと今でも思う。

私Cocoにも、自分の問題は自分で解決しようと何事もひとりで抱え込んでしまう時期がありました。でもそれは悪循環。苦しくなって、恥ずかしかったけど親友に打ち明けたことで、びっくりする程に気持ちは明るくなり、あれだけ深刻に考え込んでいた悩みは取るに足らない物になりました。

結局、いくつになっても1人で生きていけるわけなんてない。自分の悩みや不安、弱い部分を隠し通せば通すほど、息苦しくなるものです。

たったひとりでいい、自分の全てをさらけ出しても良いと思える相手がいることはとっても幸せなことだと改めて思ったシマちゃんのお話でした。

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