留学やワーキングホリデーで海外に行ったら一体なにが変わるの?其の②
2017/05/05
こんにちは!Cocoです!私はカナダ在住なのですが、日本にいる友達によく聞かれるこの質問。「海外に行くと、やっぱり何か変わるの?」ということで前回に引き続き、ワーキングホリデーを経て現在カナダで生活する私自身が変わったことについて第2弾です。
人に親切になった(気がする)
といっても日本にいる時の私がイジワルだったわけではありません。笑
ちょっと海外に住んだからって人が変わるなんてあるのか?結局根本は一緒じゃん。と思っていた私ですが、周りの環境で人は変わるんだなあと実感。
電車やバスでお年寄りに声をかけてすっと席を譲る。
何か困っていそうだなという人を道で見かけたら、声をかける。
スーパーのレジなどで並んでいる時、後ろの人に順番を譲る。
通りすがりの人と目が合えばニコッと微笑む。
皆様は、そんなことを他人にさらっとできるでしょうか?日本にいる時、私は上に書いたようなことはどれ1つできていませんでした。
ここカナダでは、みんな、なんともフツウにそんな行動をします。ヤンキー風味なお兄ちゃんも、小さい子どもも、イケイケのお姉ちゃんも。
カナダに来たばかりの頃の私の目には、そんな彼らの姿はお互いに親切にしようという気持ちを自分よりたくさん持っているように映り驚きました。
一体なぜ私は日本でそういうことができなかったのだろう?たぶん、他人に対して「親切なこと」をすることがどこか恥ずかしかったり、勇気がでなかったから。もしくは、自分がトラブルに巻き込まれるのは面倒だから首を突っ込まないでおこうという考えがあるから。
例えば電車でお年寄りに席を譲りたくても、「そんな年寄りじゃないわい!」などと不快にしてしまったら嫌だな…だからまあ、やめとくか。と行動には移せませんでした。
でも親切なことを他人に行うことが当たり前の環境だと、「偽善かなあ…」なんて疑問が頭に浮かんで躊躇することも次第になくなる。
赤の他人同士、一言「have a good day!」と言い合えることは素敵なことだなあと思います。
小さなことかもしれませんし、文化の違いと言ってしまえばそれだけのことかもしれません。だけどそういった人々のいる環境は、確実に自分を変えていました。
周りは自分を写す鏡、自分は周りを写す鏡。そんな言葉を胸の片隅に行動するようになりました。
流行を気にしなくなった
初めての留学前、日本で女子大に通っていたころの私を思い出すと、学校に行くだけなのに髪型を一生懸命セットし、着ていく服をあれでもないこれでもないと朝の準備に時間がかかっていました。いつでも完璧にしておかないとという意識。女子大学というある意味特殊な空間ではそれに加えていつも流行を気にして全身を装備していた気がします。
しかし留学、ワーキングホリデーを経て気付くと「流行」が気にならなくなっていました。
もちろん、海外にも流行はあります。それに乗る人もいるし、乗らない人もいる。それだけの話なのですが、やはり日本とではギャップを感じます。なぜか?
それはきっと、「今流行っているもの」よりも「自分の好きなもの」を選ぶ人が圧倒的に多いからかもしれません。
海外で周りを見渡すときっと感じると思いますが、若い世代の人たちも、「流行」を気にしてこれはカッコイイ、これはダサいと気にするというよりも「自分のスタイル」を持っていて、すごくかっこいいです。
ちなみにカナダの大学の語学学校時代に周りの学生さんを見ていると、「どうせ学校に行って勉強するだけなんだからなんでばっちりきめる必要があるのよ」と言わんばかりにトレーナーにスウェット率の多さは半端なかったです。
その代わりに、みんなパーティーなどの場ではばっちり決めていました。雪が降っていてもノースリーブのドレスにヒールってな感じです。笑
そんなわけで気づけば「常に完全装備」「流行を気にする」ことがずいぶんなくなりました。
「見た目で他人にどう思われるか」という過剰な自意識が減ったってことかもしれません。もしくは歳をとっただけなのか...?笑
自分の意見をちゃんと伝えるようになった
日本では場の空気を読もうとし過ぎて空回り、挙げ句の果てにはパンクすることが多かった残念な私ですが、「自分の意思を伝える大切さ」に気付きました。
学校や職場でも、空気を読んで自分の意見をちゃんと伝えなければ自分の存在がなくなってしまう。日本とは違って「あの子は空気を読んでいるんだな」なんて誰も発見すらしてくれないような…泣
自己主張と言うとよく間違われがちですが「絶対無理!私それ嫌い!」と自己中心的な意見を押し通すのではなく、自分の意見をきちんと伝えて話し合うことが大切だということですね。
「え、何それ?」と驚いてしまうようなキテレツなアイデアだって、時には素晴らしい何かを作り出すこともあります。なので、自分の意見を伝えるだけでなく、とりあえず他人の意見にちゃんと耳を傾けてみるのもカナダ人らしいところ。
断ることの重要さも知りました。日本人ならではの気の回し方、空気の読み具合は本当に素晴らしい文化ですが、他国では全く伝わらなかったりします。
場の空気を読んでとりあえず肯定的な返事をしていると、相手からすると「乗り気だったじゃん!」「YESって言ったのは自分でしょ?」とミスコミュニケーションにも繋がることも。
私は気が乗らないことでもついつい「YES」と返事しがちでしたが、そればかりだと最終的に自分を追い詰めることになるぞ…と気付き、断ることの重要さに気づきました。
比較的日本人が苦手とするであろう、あるいは日本社会ではタブー視されがちなこの2つ、自分の意見を伝える、無理なら断る。海を渡ればこれらがマストな武器になることも。
嫌ならNOと言う勇気を持つことで、人生が少し気楽になった気もします。
まとめ
別に昔と対して変わっていないと思っていた私ですが、改めて考えてみると変化していました。
もちろん歳を重ねて変わったこともありますが、前までは否定的だったことも今では肯定的だったりと、海外に来て得た考え方や受けた刺激が大きく影響していると思います。
日本から一歩出て世界を見てみるのはとにかくおもしろい。
これから海外へと向かう皆様も、ぜひ色んな発見に出会い、新たな自分までをも発見してくださいませ!