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新メンバーMitchanのキーワード②「友人や彼氏へのカミングアウト」~結局は人間性が問われる?私がバイセクシュアルを打ち明けた理由~

2017/05/25

こんにちは!新メンバー女子大生のMitchanです。前回に引き続き、私の5つのキーワードから1つお伝えします。今回は「友人や彼氏へのカミングアウト」です。

カミングアウトするって難しい?普段聞きなれない言葉を伝えることとは?

com最初に申し上げると、私は友人2人と現在お付き合いしている彼氏にバイセクシュアルであることを伝えています。言った前と後で関係性は、ほとんど変わっていません。変わったことを強いて言うのであれば、伝える前よりも信頼関係が強くなったということくらいでしょうか。

また、ここでは伝える上でわかりやすいワードであるため、「バイセクシュアル」という言葉を多用していますが、普段の生活で使うことはほとんどありません。そのため、カミングアウトするときは別の言葉で言い換えて伝えることが多いです。

私がLGBT当事者以外にカミングアウトしてみたワケ

friendoただただ大切な人に誠実に関わりたかった

私がバイセクシュアルであることを、LGBT当事者以外に初めて伝えたのは、大学3年生の時です。大学2年生の時にLGBTイベントに参加し、そこで仲良くなったLGBT当事者仲間はもちろん私がバイセクシュアルであるということを伝えていましたが、学校の友人や現在お付き合いしている彼氏には一切言っていませんでした。そんな私が伝えようと思ったきっかけは、これからも長く付き合っていきたい大切な人であるにも関わらず、4年間付き合った男性と別れた理由も好きな女の子がいたという事実もきちんと伝えられないことに対し、大切な人たちに嘘をついている気がして苦しくなったからです。

そう、私は大切にしたい友人や彼氏との未来を考えたとき、伝えたほうがよいと思っているのに、伝えることを先延ばしにしていることは不誠実であると感じ、きちんと素直に誠実に関わりたいと思い、伝えることにしました。

友人や彼氏と関わる中でいろんな自分をお互いに出し合い、関係性を築いていきます。その中で「4年付き合った人と別れたのは、今向き合わないと絶対に後悔する女の子がいたから。」という事実をわざと言わないという方が不自然であると思ったのです。

勇気を振り絞って伝えてみた

私は器用ではないため、会話の中にサラッと話題を入れることができず、カフェで改まった感じで1時間くらい躊躇したあと、初めて友人に伝えましたが、反応はいたって普通でした。

「そうなんだ~最近多いもんね!言ってくれてありがとう。」

最近ニュースで取り上げられることが多いからか友人の理解は思った以上に早く、逆に驚きました。むしろ伝えたあと、友人からの質問攻めにあい、大変でした。

友人に聞いてみた。「言っちゃったけど見方変わる?」

伝えた友人が、私の学生生活を振り返る中で欠かせない大切な存在であり、お互いを尊重しつつ基本的に何でも言い合える存在であったため、率直に聞いてみました。

「結構私の中では言えなくてモヤモヤしてたものを吐き出しちゃったけど、ぶっちゃけ言われてどう思った?」

返事に私はドキドキです。

「うーん。MitchanがMitchanであることは変わらないしなぁ。

今まで長く仲良くしてきた中で見てきたMichanとの関係をこれからも大切にしたいと思っているよ。女の子も好きになるんだ、で?って感じ。」

ありがとう、親友よ。と心から思いました。そして友人のこの言葉から受け取れるのは、普段からどういう風に自分が人と関わってきたのかが相手の受け取り方に影響する可能性が大きいということです。

私の生き方

私の場合、大人数での集まりが苦手だった分、1対1の関わりを大切にしてきました。

自分の話をすることが苦手だった分、相手の話をとことん聞ききることに重きを置いていました。

自分の喋りに自信がなかった分、伝え方に関する本は何十冊と読んで実践してきました。

人と関わるときには謙虚にすべての人から学ぶことをモットーに生きてきました。

そんな私の友人への関わり方を見て、総合的に判断し、事実を真摯に受け取ってくれたのだと思います。

最後に

susumu正直、結局人間性か!笑

言っても言わなくても一緒に居てくれる人は居てくれるし、離れていく人は関係なく離れていくのか!笑

そう悟った私は、人にカミングアウトするまでは自分自身が「言う/言わない」に非常に執着していたことに気がつきました。「女子大生」「田舎出身」「末っ子」「アクティブ」といった自分が持っているタグのうちの1つであるのに、なぜか「女の子も好きになる」は言わないといけない!と囚われていたことを客観視できるようになりました。

私はこれからもバイセクシュアルであることを、大切にしたいと心から思う人との関わりの中で言う必要が出てきたら言うかもしれません。しかし、もう「言わないといけない!」と囚われたりすることはないと思います。私という人間を示す一部でしかないのだから。

私にはまだまだ、至らない点は多くあります。今日だって久々にお会いした長期インターン先の上司に「やりたいことは何?」と聞かれ、しどろもどろに答えてしまい、場がなんとも言えない雰囲気になりました。完全なる準備不足です。そんな自分でもいいんです。そんな自分も受け入れつつ、ちょっとずつ成長していきます。

そして伝えたい時に、想いを受け取ってもらえる、そんな人間性をこれからも磨いていきたいと思います。

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