教育×LGBT~LGBTが教科書に載ったその先の疑問とは~

2017/06/07

こんにちは、Cocoです!前回は、教育現場での現状を考えました。イエーイ!一歩前進、LGBTが教科書に載ったんだってよ!と喜んでみたものの、本当にそれで何か変わるのかな?ということで今回は、LGBTが教科書に載ったその先の疑問を投げかけます。


 

突破すべきは「よくわからない」

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何事でもそうですが、人は自身に知識がないもの、つまり「未知なもの」は「なんだか怖い」ものだと思い込んでしまいがち。

私の中学校では、同和地区と呼ばれる地域が近くにあったことからそのことについての人権問題が道徳の授業でよく取り上げられていました。被差別部落などと聞いたことのなかった単語。

授業内容といえば「差別はいけない」ことを教えるだけで、結局よくわからないまま。そういった単語を使って悪意のある冗談を言うクラスメイトもいました。私を含め、ほとんどの同級生は「未知」でなんだか怖いという感情だけが残ったまま卒業したのでは。

大人になって、小林よしのり氏の著書で、被差別部落について書かれた本との出会いで、やっと自分の中でモヤモヤしていた未知で怖いという感情はなくなりました。

そして今思うのは、あれだけ授業で教わったのに、なぜずっと「よくわからないまま」だったの?ってこと。

それはきっと、「差別はいけない」と繰り返すばかりの授業、誰も本質に触れることがなく、なんだか遠い国の話を聞いているみたいだった。無知なあの頃の私には、どれだけ人権問題の授業を受けても、なかなか心に響くことはないまま。

実際に、私の周りでも、LGBTという言葉は知ってるけどよくわかっていないという人がすごく多い。やっぱりみんな「言葉」は知っているけど「よくわからない」ままなのかなぁ、とつくづく思う今日この頃。

大人たちの認識が変わらないと始まらない

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子どもの時に一番近い存在である大人。それは親、親戚、近所のおばちゃん、そして先生です。そんな周りの大人たちの考え方に、子どもたちは敏感に左右され育っています。

特に学校での生活は、子どもたちの世界のほどんどであるとも言えます。

いくら教科書にLGBTについて載っていても、教える側の先生が無知だったら、もしくはそれらに対し否定的な意見を持っていたら。それに対して嫌悪的な雰囲気が漂う場だったら。

実際、教員研修などでジェンダーアイデンティティなどに関する指導はないのがほとんどだそうです。

先生が、教科書どおりに淡々と説明する。生徒たちは、LGBTという単語を知る。そして、「そんな人もいるんだ」で終わってしまう。セクシュアルマイノリティ/マジョリティのカテゴリー分けで終わってしまい、結局「自分には関係ないこと」になってしまう。

本当に大切なのは、学校で「過ごしにくい」と生徒に少しでも感じさせないこと。安心して相談できる人がいること。みんなが少しでも自分らしく過ごせる環境であること。

現場での、生徒たちの「リアルな声」に耳を傾けること。セクシュアリティを含めたひとりひとりのアイデンティティは違って当たり前、その違いを話し合い、本当の十人十色を見て聞くこと。

もちろん、まずは今まで触れてこなかった言葉に触れ、曖昧さをなくすことは大きな第一歩になるでしょうが、そこには教える側に立つ大人たちの力が試されることになります。

そのためには、教える側の「よくわからない」「教えにくい」「前例がない」をなくさなければいけません。

いくら授業で教えても、口先だけでは、大人がごまかしてしまっては、「教科書にLGBTという単語が載ってちゃんと教えている」という大人たちのエゴで終わってしまいます。

先生がカミングアウトできる学校

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自分の考え方が変わるタイミングってどんな時だろう?それは、自分の大切な人、尊敬できる人、はたまた面白い人と出会うことによってかもしれません。

学校という世界で、生徒にとって先生という立場の人間が、一番身近なそれらの人になる可能性は大きい。

そんな先生という存在が、自分自身のセクシュアリティを隠す必要のない場所だったなら、生徒たちにとっても学校という世界がほんの少し居心地のいい場所になるかもしれません。

そしてそれが、本当の意味で生徒たちに寄り添う第一歩にもなるはずです。

当事者の先生がカミングアウトするかしないかは自由です。でも、しないことを選択する理由がネガティブなものが多いのであれば、それは問題です。

教員、そして保護者も多様なセクシュアリティについて子どもたちに教えることの大切さを知っていれば、カミングアウトをしたいという先生も増えます。

子どもたちにとって身近な存在の先生が当事者として生徒たちのかっこいいモデルになれたら。

LGBTに限らずとも、人生には、教科書や辞書に載っていないこともいっぱいある。そんなことを胸を張って教えてくれる先生がいてくれれば嬉しい。

LGBT教育が遅れていると言われつつも、5年前、10年前に比べれば確実に変わってきている今。大事なのは、LGBTが教科書に載ったそこから先を一人一人が考えること。

学校という世界で、かっこいい大人たちが活躍し、子どもたちと繋がれる場所になればいいと願います。

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