【LGBT×海外×就活】海外勤務に就けるかどうかは、実は日本にいる時点で決まっている!?〜海外での就職活動について〜
子供を育てたい、偏見がない場所で。結婚したい、既に同性結婚が可決されている場所で。その想いを実現出来る場所、海外。LGBT当事者が海外で生きて行くには?生活の基盤、仕事についてフォーカスしていきます。
海外勤務の実態について
実際に海外で生きて行くために一番大切なのは語学力ではない
海外で暮らすには?まずは、英語を身につけなければ!と想い、留学から海外への接点を持ち始める方もいる事でしょう。
5年海外勤務をした上で、海外で生きて行くために何が必要なのか?決して一番は英語力ではないと、私は思っています。
旅行なら安全、留学なら英語、
といった一番の核はある事ですが、海外で生きて行くとなると、リアルに一番の核は「いかにお金を生み出し続ける事が出来るか?」
そう、一番必要なのは、お金。と、いうか一番悩まされるのはお金です。
海外で生き続けるには、海外でお金を生み出し続けないといけません。正直、英語力なんてなくても、海外で働く事は出来ます。日本語環境で日本人のお客様のマーケットであれば。そうして、もう10年以上住んでいるのに英語が話せない日本人なんていっぱいいます。
英語が話せなくても、海外では生きていけるのです。
海外×就活で抑えておきたいポイントは、海外では、仕事を選ぶ事が出来る人、出来ない人がいるという事です。
海外で仕事を選ぶ事が出来る人
圧倒的に専門的なスキルを持っている方です。つまり、ある分野での経験を積んでいる人。スキルを持っていたら、どこの場所でも必要とされます。
IT業界で5年働いていました。
シェフで3年働いていました。
美容師で3年働いていました。
経験=スキルが非常に評価されるのが海外です。で、何が出来るの?なんであなたなの?
私たち日本人という名の外国人が、海外で生き続けるには、政府や国から求められる事に答えていかなければいけません。
どこで何をしてきたか?あなたでないといけない理由とは?
業界の経験は年数で、スキルは資格で証明する必要があります。
英語力なんてやりながら現場で身につければ良いのです。その業界での経験、ノウハウを積む事が、海外で生きて行くための第一歩。
海外で仕事を選ぶ事が出来ない人=個のスキルがない人
正直、お金のために割り切って働く。まず、これを理解した上で、仕事は選ぶ事は出来ません。なんせ、明日食べる食べ物、来週の家賃、生活がありますから、文句を言ってられません。文句を言えば、金なしもんめ、即帰国決定です。
稀に、ワーキングホリデーの方で非常にプライドが高い人がいます。その人は大概、自分の環境に嘆いています。
「自分はジャパレスなんかで働きたくない、こんな仕事したくない。」
そういう人は接客ですぐに分かります。自分から話しかけない、愛想がない、目が死んでいます。
正直、その嫌な環境を創り出しているのは自分自身である事に気付くべきなのです。自分の英語力やスキルがない事に目を向け、自分磨きに注力するべきなのです。
スキルを身につけていけば、必ず次のステップに突入できます。
環境を変えても解決しません。自分の心を変えなければ。
環境は自分の心を映し出す鏡です。自分の心がクソなら、居るべき場所もクソと感じるのは間違いない真実です。
働いて感じる、業界経験のありなし
海外は個のスキル重視で、もちろん英語が話せるのは大前提なわけですから、どこで採用が決まるかというと、業界経験です。
海外ほど、即戦力主義な場所はないと思います。
日本は終身雇用が重宝されている、つまりはずっと同じ仕事をし続ける、学んでいく、成長していくライフプランが主流です。
学ぶ期間が与えられている事、ある程度、スキルを身につける事が出来る環境、それが日本です。
しかし、海外は違います。
良い人材がいれば、その人を使う。用がなければ切り捨てる。自らもフットワークを軽くし、大手企業に働きながら、就活をしている人はいっぱいいます。
海外では常に結果と成果が求められます。
海外で経験を積むじゃ遅いのです。日本で学んだ事、日本でし続けた事をいかに個のスキルとして大成させるかが大事なのです。
多くのマーケットをみても、日本で飲食で働いていた人は日本食での仕事に就いており、実際に留学業界で働いている人は、どこかで留学カウンセラーで働いていた人や、現地のカレッジや大学卒の人ばかりです。
海外勤務は今までにしてきた延長線上でしか、行う事が出来ない。
まとめ
世界を相手に海外で働きたい、海外で生きていきたいと思っている方へ、
あなたにしか出来ない事は何ですか?あなただから出来る事はなんですか?
この質問に答えられなければ、正直、海外勤務は厳しいです。
ここで働かせて下さい!!!と、自ら頭を下げて働かせて頂くわけで、誰もあなたに働いて欲しくて、お願いします!と、頼まれて働いているわけではないのですから。
海外勤務が厳しい理由に、特に海外での若い世代の人材不足もあり、誰もが良いと思う待遇の仕事は、人が辞めない=人材の入れ替えもないため、昔からいる人、既にいた上の人だけでまわす事が出来るという事実もあります。
若い事は武器、ただ海外勤務では逆に不利になる事も多い
日本みたいに新卒という同世代でのヨーイどんでの就活であれば、飛び抜けてトップな人材も、30代のベテランのマネージャー等の経験を持っている方と一緒に就活となると、海外勤務の市場は非常に厳しいです。
もちろん、日本企業からの派遣での海外勤務もある事でしょう。大手の企業であれば。
そして、現地でキャリアチェンジ、専門スキルを身につけるため、カレッジ、大学に通うという切り口から就活を始める事も大いにチャンスはあります。
ただ、現地進学からの就活はハイリスク、ローリターンの可能性があるという事。外国人という事で、何倍もの学費を支払い、実際、就職先は日本語環境、支払った金額に見合った給与が得られるとは限らないからです。進学中の本人の努力次第です。
私が述べているのは、あくまでも現地採用の話です。海外現地で飛び込みで就活をしていくなら?という条件下での話。
実際に海外勤務、私も大手企業で最後の2人に残りましたが、最後に落とされた事がありました。
この時、採用された方が既に永住権を持っている、30代のIT業界の人だったと聞かされ、自分がパートナービザだった事や、経験も留学業界しかなかった事、全てにおいて叶わなかったと痛感。
海外はスキルだけでなく、長く働けるかどうか?ビザの評価も高い
ワーキングホリデーで1年しか働けないのか、永住権を持っていて、ずっと働いてくれるのか。
実際に雇用にはお金も時間もかかるので、企業からしたら頻繁に労力を割く事は出来ません。
海外勤務は非常に魅力的です。特にLGBT当事者であれば、海外で生き続ける事=幸せの実現化という想いもあるため、根底に非常に強い気持ちが存在すると思います。
ただ、海外勤務、海外で生き続けるための仕事は、スキルや業界経験のあるなしでほぼ決まるため、学生の頃に、または海外へ来る前に、周りに何を言われようが色んな業界で色んな仕事をしてみたらいかがでしょうか?
本当に海外で生きていけるかは、海外へ行く前で決まる事が多いのだから。