「性同一性障害て知ってる?自分それなんだ。」まさかの同期のカミングアウト、その時当事者Hirotoはどうした?

入社し3ヶ月!海外に拘らず、潔く経験を積むために日本に帰ってきて良かったー!変化の日々、刺激的な環境、まさかの同期からのカミングアウト。今日は大手外資企業ならではの体験談です。

あっという間に3ヶ月が過ぎ、会社のコンプライアンス、そしてアメリカから幹部の方が来日され、LGBTについてのセミナーも行われました。世界的企業の弊社はLGBTへの取り組みは最先端。弊社が世界のLGBTの基準になっていると、セミナーではLGBT当事者、アライについてのお話、社内の取り組み、福利厚生の情報共有をして頂きました。

人生、初めてのLGBTセミナーが社内で受ける事になるとは!しかも英語で!笑 世界のLGBTの情勢も学ばせて頂き、改めて自分はすごい企業に入社したんだと、今後、公の場での発言や、写真公開など身元がばれないように、コンプライアンスを守っていかなければと身が引き締まる想いです。

自由気ままに顔出しや簡単に生活の写真を公開出来ていた学生時代が懐かしい限りです笑

社会人になると責任が増します。お金を頂いている責任、世のため、人のために会社という組織で行動する社会的責任。その言葉に責任がもてるかどうか、言行一致。最近では、就職活動でFacebookやツイッターが検索され、人物特定もされ、学生の方々も既に自分がコントロールできる範疇での言動を意識せざるを得ません。

さて、自分の言動と結びつくものがLGBTの中ではカミングアウトがあるかと思います。

流石、外資!同期に性同一性障害者がいてカミングアウトされたが自分も当事者である場合、どうする?

戸籍上女性、ホルモン注射を打ち、通称名で勤務している同期T

まさにこのタイトル通り、実は同期に戸籍上女性、ホルモン注射を打って、戸籍変更を望んでいるTがいました。男性名だったので、男性だと思っていたんですが、どうやら通称名で勤務しているようで、本当の名前は完全女性名。

同期、みんな仲が良いのですが、Tは一匹狼みたいな感じで、誰かと群れたりはせず、シャイボーイという立ち位置でいました。そんなTに果敢に仲良くなろうとコミュニケーションをとっていたHiroto笑

最初は男同士!という感じでTと好きな女性のタイプや、仕事の話、気がつけばTから、「電話して良い?今日話そ!」と、一番自分の事を慕ってくれる存在に。

彼は唯一、心を開ける友達だ!と私の事を言ってくれました。Tが上司から怒られた日もTといつも通り電話をしていました。

そして、突然、絶対に誰にも言ってほしくないんだけど、聞いてほしい。

「性同一性障害て知ってる?それ自分なんだ。」

と、Tはカミングアウトを私にしてくれました。

カミングアウトをされた?カミングアウトをしてくれた?

私はまず、話してくれてありがとう、と言いました。自然とこの第一声がこぼれました。自分の核をみせてくれてありがとう、という感謝の念があったからです。

人は誰にも知られたくない核の部分があると思います。その核をみせるかみせないか、その人自身選択が出来ます。

Tは女だと周りにばれていない?という周りからの見た目や、上司の発言、敏感でいました。常に周りにどう思われているか?それで頭がいっぱいの印象を受けました。

当事者は、自分は何だ?と自問自答する事が多く、自分で曖昧だからこそ、周りの意見や見た目に左右される気持ちがあるかと思います。ただ、ずっと女性として生きてきたT。Tは私からしたら一回り以上も上なので、FTMの中でも遅咲きです。

ずっと誰にも言えなく苦しんできた事。そして決意し2年前から治療を始めた事。Tが一時、ニートの時があったと言っていた話が思い出されました。

Tがどんな想いでここまで来て、決断をしてきたか。

どこへ行くかではなく、それを決めた事が大事。

私はそう思います。だから、Tが男になるとか、周りにどう思われるかではなく、自分で決めて今、こうして出会ってくれた事が何より嬉しい。

「誰にも言うつもりはなかったんだけどね。聞いてくれてありがとう。」

Tは話の最後にそう言いました。こちらこそありがとうと、その日は既に長時間、話をしていたので、電話は終話する事になりました。

LGBT当事者からのカミングアウトにあった当事者が想う事

「私も性同一性障害で、Tとまったく同じなんだ!」

そう言う事は容易く出来たと思います。そこで安心表明や更なる関係構築も。でも、私はその選択をしませんでした。理由は2つ。

①MyターンとYourターン

今回はTの話を聞く日だったと思っています。私が話す日ではなく、私はきちんと話を聞ける環境づくりや姿勢を示す事が私の役目だと考えました。誰だって認められたい。ここで、「実は私も。」という話も出来たと思いますが、果たしてそれは彼の心にFitするのだろうか?

彼は別に同調を求めているのではなく、話を聞いてほしかった。

その彼の気持ちを汲む事に意味を感じました。

今後、同期で長い付き合いになる事でしょう。そして、彼が性同一性障害、だから何?なので、今までもこれからも男同士の関係は変わる事はありません。だからこそ、先を急がずゆっくり楽しい時間を彼と歩みたいと思っています。

特に今回は、上司に怒られ悲しみの日だったので、次は彼と喜びを共有したいと思います。

②私は性同一性障害の人ではなくHirotoという人物で働きたい

私がカミングアウトしなかった理由を大きく占めるのはこの部分。私は普通に男として生きて働きたい。故に、カミングアウトの必要性を感じていません。

自分の事を知ってもらいたい時、私は休日の過ごし方や家族の事を話します。女性である事、性同一性障害である事は、私を深く知る条件にはなりません。

何故なら、もう私は男だから。男性として勤務しているから、女の私を知ってもらっても正直、何も深い関係は築けません。女の私で働いていないから。私は男として家庭つくり、人生を謳歌するために今の会社で働いている。

女性メンバーからはHirotoくんて言われ、異性として向き合ってもらい、男性メンバーからは男としてつるんで、くだらない事話し合ったり、この環境がこの居心地が私が求めているもの。

LGBTとか性同一性障害という場所にどこにも自分という個性は納める事が出来ません。納める必要もありません。

当事者だからカミングアウトしろ!と、いうわけではなく、自分らしくいられる環境づくりや自分らしくいる事が今の会社のLGBTの取り組みの本質です。

まとめ

性同一性障害、 本当は女性、LGBTという言葉を掲げ仕事をする事は私にとっては自分らしい事ではないと考えました。私にとって無理をする部分です。私は男として働いている、男として生きる事が自分らしく生きていける事だから。

自分の中でこうあるべき!という範疇でとどめていく事も大切です。Tにこうあるべきだ!と言う事はTが自分らしくいられる事ではありません。

Tが自分で考え選択した行為が自分らしくいられる事をつくりあげる道だと考えています。

組織や会社ではこうあるべきだ!と求められる事もあるでしょう。自分がやります!と、言ってしまったばかりに。だから言行一致に責任が伴い、常にリスクマネジメントが出来る自己コントロール能力を養う必要があります。

言行一致が出来ないと、見放されたり信用をなくす事は簡単です。

友達間での発言、恋人間、親子、組織、社会、関係性や環境を考え、今後も自分のright decisionをしていきたいと思います。

自分も周りも裏切らない上で自分らしく、私は生きる。

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