LGBT当事者が前に出ることはただの自己アピールで終わるのか?

こんにちは、ジャンです。ヒロトさんからも記事が上がると思いますが、パイオニアは活動を停止する運びになりました。今回は僕が個人的に非常に書きたかったこと、当事者がオープンでいることについて思うところを書きました。これを以ってここでの最後の投稿とさせていただきます。

高校生の僕が欲しかったもの

僕が高校生だったころには、性同一性障害で検索をしても、非常に暗い話かヤンキーFTMの「ホムペ」しか出てこなかったので、「なんか…これは違うよな…」と思っていました。

だから「性別に違和感を持っている人間はどうやって生きていけば良いのだろう?」

「自分らしく生きるためには水商売やタレント業をするしかないのかな?…それって結局自分らしくはないよな。」

と、路頭に迷っていたように思います。勿論そんな気持ちは、表には一切出しませんでした。

しかしながら、最近ではSNSやYoutube等の動画配信サイトもあり、様々な個人が手軽に情報を発信できるようになりました。僕が高校生の頃求めていた「性別が普通の人と違っても、普通に生きている人達」の情報は容易に得られるようになり、世の中の理解度も随分上がったように思います。

ところが「普通」よりは目立った色物スタイルの当事者が出てきたり、積極的な講演活動をすればするほど、今度はカミングアウトしたくない人から「お前らが表に出るのは、埋没して生きているこっちにとっては迷惑だ!ひっそり生きさせろ。人に迷惑をかけてまで目立とうとするな!」という声が上がります。

 

当事者に伝えたいことの方が多い

僕も人前で話をするようなものに参加させていただいたことがあります。

そして今もパイオニアや個人のブログで「情報を発信(ちょっと恥ずかしいワードだ)」しているのは、当時の僕ののような高校生に「普通に生きていけるから大丈夫。でも努力は必要だよ」ということを伝えたいからです。

努力が必要というのがミソです。世間一般にあふれている「あなたらしく、ありのままで」という言葉は、努力をせずとも世間があなたを理解し、助けてくれるから生きていけるよという意味ではない。

必要以上に悩み苦しむことはないけど、世の中にはできることとできないことがある。分かってくれる人も、分かってくれない人もいる。

LGBTであっても人生は楽しいし、LGBTじゃなくたって人生は苦しい。望む理想があるのなら、随分寛容になった今の世の中であろうと、自分を助けてくれる人を指をくわえて待っているだけじゃダメなんだ。

そういうことを、僕は「当事者に」伝えたいと思っています。それはカミングアウトをしろということではなく、目先の問題にとらわれずに、自分の人生を一回真剣に考えてみてほしいということ。特に若い人や子供にですね。子供は社会の宝です。

でも僕はそうやって何かを伝えていくことを仕事にしようとは思いません。もっと他に、好きなことややりたいことがあるからです。

今埋没FTMやそのほかカミングアウトせずに生きているLGBTの方々が、いわゆるアクティビストや、講演を行う人に嫌悪感を抱く気持ちは、正直分からなくはないです。僕もたまにイラっとしてしまうことがある。

恐らくそういう人たちは「性別」という面だけで人前に出るから反感を買ってしまうのでしょう。

 

理想的な前への出方

僕の理想は能町みね子さんですね。文才もあり、サブカルの知識もあり、そういった面で面白い方ですが、一方でトランスジェンダーであり関連本も執筆しています。

元男だということを前面に押し出してひけらかすこともなく、さらりとそれを伝える。「私は以前男性だったのですが」と。

もちろん彼女も初めに有名になったきっかけは性別の話なので、今性別で前に出ている人が性別以外の個性や実力を発揮してくれるのが理想ですね。

だから今後、LGBTであるというアイデンティティ以外で活躍する人が増え、魅力的な人たちが出てきて、LGBTが本当に認識として「当たり前」となったときが本当に社会が変わったときなのでしょうね。

僕が今目指しているのは、このように性別以外の面で認知されていくということ。それを本当の意味で当たり前にしていくこと。

 

ただ沈黙し続けるのでもなく、かといってイロモノのように目立つわけでもない。

このバランスって絶妙で難しいけれど、僕はあらゆる面で「ニュートラル」でありたいのでこういう風に考えています。

 

まとめ

世の中の認知よりも、世の中の変化に対するLGBT当事者に伝えたいことが多いなと最近改めて思います。

あと、世間の認知は個人が草の根レベルでやっていくのが実は一番強いです。

沈黙を守るのも「アリ」、イロモノで目立つ人もいる、でも僕はそのどちらにもなるつもりはありません。

 

謝辞

パイオニアのジャンとしての記事は最後でした。

色々な人に記事を読んでもらったり、出会えたり、勉強になることも多かったです。

今後も一個人としてできることを少しずつやっていきます。僕の情報ははっきり言ってパイオニアで記事にしている情報だけで完全にダダ洩れなので、個人の特定は容易いかと思いますが、個人のブログは載せないでおきます。特定されても困りませんけどね。笑

またいつかどこかでお会いしましょう!ありがとうございました。

 

 

 

 

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-FTM, Jan, LGBTカミングアウト, LGBT学校生活, LGBT青年海外協力隊, トランスジェンダー